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質問

ちょっと思いつき企画っぽいですが、個人のことを少し書きたいと思います。
先日某所でこんな質問を受けましたので、ちょっと書いてみようと思います。

Q1,映像作品を観る時に意識されていること
Q2,お仕事で上手くいった/上手くいかなかった時のシチュエーションと、そこでお考えになったこと

A1,若い頃は細かい部分、セリフのディティールや効果音の音質
みたいなことを気にしてましたが、今は割とフラットに見るようにしています。観客目線ですね。
ただまあ若い頃にそういう細かい部分を注力して見聞きしていたので、なにかあると「ん?」っとフラグが立ちます。
基本的にはなるべく多くの方に、変なフラグを立たさせずにストーリーが進行するのがいいと思ってますが、違和感が映画本体に良い印象を与えることもあるので、難しいなっと今でも思います。
ん〜回答になってないな。
映画の場合セリフの強弱、オフ感、それで技師が何を意図してるのか?
効果音の出し引き、(効かせる部分と黒子に徹する部分)
音楽の感情に寄り添い方。
この辺が主に考えてることです。


A2,うまくいったと思うのは、作品を作り終わって主に監督が笑顔な時ですね。
すごく雑な言い方をすると、録音の仕事ってお客さんからするとどうでもいいことが多くて、たとえば上記のセリフのオフ感とか見てる人からしたらどーでもいい話なんです。
見終わって「あそこのセリフのオフ感が良かった」なんて感想をもってほしくないし、そこを同業者でもない人が言い出したら負けだと思います。
ただし、監督は最後までその作品と共に歩んでいくことになります。
その意味でその方が最終的に笑顔になれる作品ってのはいいと思ってます。ので、うまくいったと思うのはそんな時ですね。
 逆にうまくいかなかったって思うのは、最後まで監督の笑顔を引き出せなかった時、ですかね。
僕はそれほど対人コミュニケーションをバリバリやれる自信はないですが、その分誰かが言ったことを吸収する力はあると思っています、それでも、同じ方向を僕自身が向けなかった時は、根本的にコミュニケーションが欠落してることが多いと思います。たとえばイン前、撮影中、ポスプロ中、もっと話せる機会はなかったか?って反省しますね。

いいことも、失敗した時も、原因をよく見て振り返ることはやっぱり重要です。

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