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映画館の音量について
映画館の音響について書かせていただきます。
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
Twitterという文字制限があるところで表現する事が、正解か悩みましたが、
お付き合いください。そしてワガママかもですが、最後までお読みいただき、
私の発言の意図を留意いただけると幸いです。
各映画館(劇場で)作品ごとの音のレベル調整するのは、本来の意味では正しい事ではないのです。
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
もちろん各機器の調整は大事ですが、映画という大きな規定に則って調整される事が大切であって、
コンテンツごとのレベル調整は本来正しくありません。
映画制作者は規定を守られた環境で音を作成します。
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
特に全体音量の上げ下げというのは、
作品の印象に大きく影響を与えることは理解していただけると思います。
ですので、表現の形として、それにはトータルの音量も含まれると思います。
例えばあるシーンで、音楽が大きく感じるということは制作者の意図によるもので、
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
「音楽を大きく感じさせたい」という意図です。
これを全国の様々な映画館でご覧になる鑑賞者が同じように感じていただけるのが理想です。
ですので、それを全国津々浦々の担当者がそれぞれの裁量で規定するのには違和感があります。
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
ただし、これは理想論であって現実的な運用としては、全てに当てはまるものでは無いことはわかります。
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
一部コンテンツによっては、あり得ない納品がされていることも知っています。
上映時の6dBとか10dBとか下げなければ「見るに耐えられない」作品が有ることもです。
各映画館でそれぞれ工夫を凝らして作品に寄り添って頂けていることは、本当にありがたいことです。
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
しかしながら、制作者(監督やプロデューサー含む)の表現したいことを、そのまま伝えていただく方が、
作品として、さらには映画文化全体の価値は高まるのでは無いでしょうか?
また、現実的なアプローチとして、一部の志の有る制作者の方が現場まで出向いて調整されていることには本当に頭が下がります。
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
しかし、それでは別な映画館で見た人とある特定の場所で見た人とでは、作品から受け取る印象が変わってしまうのも事実です。
ですので、私としてはやはり、規定通りの音量で再生していただく事が願いです。
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
逆に言えばその部分の啓蒙活動を疎かにしていた部分は私たちが反省すべきです。
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
この事によって丁寧に映画を上映しようとしている方々に、異を唱えるものではありません。
現実的にそうなっていますから。
だからと言って放置していい問題でも無いと思ったので、声を上げさせていただきました。
— Fujiba【藤林繁】 (@fujiba87) December 7, 2021
将来に残す映画文化の為に、観客の皆さんが楽しんでもらえる作品を提供する者同士、
コミュニケーションを継続していただけると嬉しいです。
非常に反応いただいたツイート一連をとにかく貼ってみた!
ありがとうございます。
まあ長文なので付け足す事もさほど無いのですが。
映画館の音は本来は全国どこでも一定であるべきで、
それが守られてこそ、制作者の制作意図というものが反映できると思います。
もちろんあくまで理想ですが。
最近あまりにも各小屋で独自路線を突き進んでて、それがあたかも常識扱いで、主流とされるのはいやだなあという想いでのツイートでした。
TVドラマの場合、音量を決めるのは視聴者で、聞こえないのはTVのボリウムを上げて聞けばいいのですが、映画の場合は音量が決まってるものとして作っているので、聞こえないものもまた表現です。という言い方ができると思います。だから映画の音って奥が深くレンジが広く作れるのだと思います。
昔日本映画の音はなぜ小さいか?という金曜ロードショーの音の話を扱ったブログを読んだ記憶がありますが、
僕目線で言うと、「映画用に作った音をそのままTVで流すからですね」という結論です。
きちんと作り直しましょ!
逆も同じでラウドネス準拠したTVCMを映画館で使う時は映画館に適した音として作り直さないと、かなり小さくなります。
TVCMと劇場と同じ、リミッターパラメーターでいけるわけがないんです。
映画館がサッカーフィールドだとしたら、TVはフットサルコートです。
手を使わない基本ルールは同じで、両方器用にこなしたりできますが、
プロレベルだと、日本代表のサッカー選手が即フットサルも日本代表できるか?といったら違いますよね?って話ですね。(一部にしか通じないか〜)
アウトドアのサバイバルゲームとインドアのサバイバルゲーム
求められるスキル違いますよね?(さらにわかる人を限定するスタイル)
話がそれました。
映画館で働いている人に寄せられる音に対するクレームのほとんどが、
「うるさい!」なんですよね・・・。
Googleで検索してみてください。
そのところで現場でコンテンツ音量を守ろうとしている方々には、感謝しか無いのです。
大きなスピーカーで没入感のある暗い部屋と巨大なスクリーン。
是非とも飛び込んで、映画館で没入していただければいいなあと、
思います。
そして、現時点で作品を正しい見方に導いている現場スタッフには、感謝ですよ。まじで。
映画ってやっぱり愛されてるんだなぁと改めて思いました。