映画の録音技師とは??
映画のエンドロール、もしくはオープニングにクレジットされる
「録音」という役職名、読んで字の如く音を録るひと。
ですが通常は録音技師と呼ばれます。
そもそも技師とは
技師
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
技師(ぎし)とは、技術者の意味で使用される名称。「技師」というと、戦前では官職名称でもあり、内閣の任命になる高等官を意味するものであった。2019年現在でも「エンジニア」の意で使われることがあり、特に自治体職員の募集要項でこの表記が多く見受けられる。
映画の場合「技師」はそれぞれの部門の責任者という意味になります。
撮影技師は撮影の部門責任者。
照明技師は照明の部門責任者
録音技師は音声の部門責任者
それぞれ「撮影部」「照明部」「録音部」という部門に分かれます。特に撮影現場では部門ごとに移動やコミュニケーションがとられるので、1ユニットとして扱われます。
録音技師は映画の現場において音に関するユニット長です。
録音技師は他部署に比べてちょっと変わったポジションで、撮影現場から最終の音声仕上げ、(ダビングとかMAとか)から初号(納品)までがっつり付き合うことになります。
(撮影部がグレーディング監修する事も多いと思いますが、実際のオペレーションはカラーリスト、カラーグレーダーが操作することが一般的かと思います)
整音技師が居て現場と仕上げの音声のパートが分かれてることもありますが、多くの場合は現場の録音技師が作品の最後まで音、主に芝居、セリフを管理することになります。
ここまで言っておいてなんですが、私はどちらかというと整音技師的仕事の方が経験は多いです。
時には、効果音に関して注文をつけたり、音楽の扱いについて作曲家さんとディスカッションしたり、場合によっては映像編集に口を出すこともあります。
録音技師 wikipedia
ではどうやってその道を歩むかというと、多くの場合は録音助手として現場に出ます。最初は録音に関わる雑務をします。
徐々に2nd =主にGunマイクを扱うブームオペレーターに、それから
録音助手チーフになると、ワイヤレスマイクを始めとした撮影現場の録音環境を整える調整と交渉での現場を回すように。そこから監督だったり、プロデューサーなりに認められて、技師になっていきます。
私はその王道パターンを歩まなかったので、そこに関する知識はかなり少ないのです。無知が透けるなあ。