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腐ったミカンは1個でも威力大
1. はじめに
私は一般企業で人事の仕事をしています。日々の業務の中で、組織の中での人間関係やコミュニケーションの重要性を強く感じています。特に、否定的な意見やネガティブな発言がチームに与える影響について考えることが多いです。たった1人の否定的な発言が、気づかぬうちに周りの雰囲気を重くし、チーム全体の士気を低下させることも。いくら優秀なチームでも、環境の影響を全く受けないことは難しいのです。
2. 環境が人に与える影響
人は環境に大きく左右される存在です。特に、職場やプロジェクトチームのように多くの時間を共にする場所では、個々の発言や態度が無意識のうちに周囲にも伝染していきます。
例えば、会議で頻繁に否定的な意見を述べるメンバーがいれば、他のメンバーも意見を出しにくくなったり、新しい提案をすることへの不安が募ります。周囲の雰囲気に飲まれて、次第に「どうせ提案しても否定されるだろう…」と、みんなの発言が少なくなっていくのです。心理的安全性がない状態ですね。
3. ネガティブな発言が組織やチームに与える影響
ネガティブな発言は、個人の気分に留まらず、チームの生産性やモチベーションにダイレクトに影響します。「腐ったミカン」が増えるほど、活気やアイデアが出にくくなり、最終的に業績や仕事の質にも影響を与えてしまいます。
特に、ネガティブな態度は徐々に周囲に蔓延し、「どうせ何をしても無駄だ」という気持ちがチーム内に浸透してしまう危険も。これが連鎖すると、本来生まれるはずだった前向きな取り組みや改善意識が抑えられてしまい、チームの成長も停滞しがちになります。
4. ポジティブな環境を作るためにできること
では、どうすれば「腐ったミカン」の影響を防ぎ、ポジティブな環境を保つことができるでしょうか?
まずは、ネガティブな感情を持つメンバーが抱える悩みや課題を早めに察知し、対話を通じてその原因を解消していくことが大切です。また、日常の会話において「ポジティブな言葉」を積極的に取り入れることも効果的です。
「ありがとう」「よくできたね」といったシンプルな感謝や称賛の言葉は、思いのほかチーム全体に良い影響を与え、前向きな雰囲気作りに貢献します。
5. まとめ
腐ったミカンのようなネガティブな影響を放置せず、チームの健康的な環境を守ることで、個人の力を最大限に引き出し、チーム全体が持続的に成長していくことができます。組織の力は、一人ひとりがその環境を築いているのだという意識を持ちながら、互いを高め合える職場づくりを目指していきましょう。