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時代の変化に合わせて価値観のアップデート

最近、同世代の友人と話をしていて、時代によって変わる辛さや価値観の違いについて考えさせられました。私たちが生まれた昭和の時代と、今のデジタル社会で育つ若者たちの経験には、大きな違いがあります。そのことを理解することで、私たち自身も成長できるのではないかと感じました。


■昔の時代の辛さ

私たちの学生時代は、人口が多く受験戦争が激化していましたが、大学卒業時には就職氷河期でした。当時はインターネットも今ほど普及しておらず、スマホもなかったため、常に他人と比較する機会は少なかったのです。このため、純粋に自分の目の前のことに集中できる時間が多かったと感じています。

一方、今の若い世代は、生まれたときからデジタルに触れ、他人のキラキラした情報が常に目に入ってきます。SNSの普及によって、日々他人と自分を比べることが容易になり、時にはそれが彼らの心に重圧を与えてしまうこともあるようです。

■幸福度と比較

最近の研究では、幸福度が他人との比較によって影響を受けることが示されています。例えば、ブータンの幸福度がインターネットの普及とともに下がっているという事例もあります。このように、他人との比較は時に私たちを苦しめる要因になり得るのです。

■寛容さの重要性

私たちの時代には、圧迫面接やパワハラ、さらには人格否定といったことに対して、今ほど世間が敏感ではありませんでした。しかし、時代の価値観は変わりました。今の若い世代にこれらの経験を強いることはできません。SNSの投稿一つで企業が廃業に追い込まれることもあるため、私たちは時代の変化を理解し、寛容さを持つことが求められています。

今年の1月期の金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』でも、寛容さがテーマとして描かれていました。このドラマでは、価値観の違いやそれに対する理解が重要であることが強調されており、私たちの社会においてもこのメッセージは大切だと感じました。寛容であることが、異なる価値観を受け入れる鍵となり、より良いコミュニケーションや関係を築く助けになると思います。

■多様性はいい面ばかりではない

多様な価値観を持ち、自分で決めることができる一方で、これが若者を苦しめている面もあるのではないかと感じています。私は企業で人事の仕事をしており、若手社員向けにキャリア自律やキャリアオーナーシップの社内発信を行っています。しかし、キャリア面談で「Willは何?どうなりたい?」と問いかけても、答えられない若者が多いのです。私が若手の頃は、「Will」を聞かれることはありませんでした。会社が準備してくれたステップに沿ってスキルアップするのが普通の時代でした。今は、どの会社も社員に「自分軸」を問うています。人事として、社員が自分のWillを見つけたり、自分軸を育てるためのサポートができればと日々考えています。

■まとめ

時代ごとの辛さを理解し、寛容な心を持つことは、他人とのコミュニケーションを豊かにし、より良い社会を作る一歩になるでしょう。これからもお互いの経験を大切にし、学び合う姿勢を忘れずにいたいと思います。

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