3月△日 キツネ
雪の国からやってきたうさぎさんと
『きんかんを食べた』という話をしていたら
またきんかんが食べたくなったので買い物かごに滑り込ませた。
ランチの後のデザートに出した。
甘味とほのかな皮の苦味。
酸味は少なくてすごく美味しいきんかんだった。
濃い黄色で力強くてキレイだった。
きんかんは小さいけれど、
その中の大粒のを2つも食べて
ごきげんで午後の仕事をはじめた。
仕事をしていたら思いがけず急にゲップが出た。
それと共にきんかんの香りが戻ってきた。
食べてから2時間以上も経ってるのに
こんなに鮮明に戻ってくるなんて。
何かに似てるなと思って
しばらく考える。
この濃い黄色。
後からなのに力強いエネルギー。
ピヨだ。
ピヨは誰よりも小さいのにすごく力強い。
ピヨから受け取った言葉は
しばらく経ってから不意に戻ってくる。
時間が経ったから最初よりも熟成されるのか
心にもっと沁み混んできたりする。
ピヨ=きんかん
甘味も酸味も苦味もある小さい粒。
なんかいいなって思ったらまた
ゲップが出た。
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