Vシリーズ第3段!「癌はアルケミスト」と言うVの話
「バジャイナ・モノローグ」を世界中に発信させ、
たくさんの女性たちに勇気を与えてきためっちゃ素敵な女性、
”V”こと、イヴ・エンスラーのシリーズ3回目です♪
1回目と2回目、ブログページにもアップしてあります。
①「”聖(性)なる女性の器の日”があるって知っている?」https://selfhealing7.com/2022/02/17/v-day/
②世界で一番苦しい場所から生まれた「喜びの町」
https://selfhealing7.com/2022/02/26/cityofjoy/
(^O^☆♪
さて…ここから続きです。
Vはコンゴの女性たちと出会い、彼女たちと共に、「City of Joy」と呼ばれる女性たちが癒されるための場所、自分の中に力を取り戻すためのサンクチュアリをつくることに全力をそそいでいきます。
ところが、「City of Joy」がオープンする直前、Vは子宮癌をわずらっていることを発見する…。ここから彼女の癒しの旅が始まっていきます。
子供の頃に虐待を受け続けていたVは、長い間、自分のカラダに住むことができなかった。
あれほどたくさんの世界中の女性たちに勇気を与え、Vにしかできない表現で大成功をおさめ、豊かさを手に入れ、街を歩けば、レストランに行けば、
「あなたの本読んだわ!」
「バジャイナモノローグ見たわ!」
…と感謝される。
なのに、そんなVが癌…しかも”子宮癌”という病にかかってしまった…。
気づいた頃は、末期に近かったと言います。
けれど、本当はもっと前から、自分のカラダからサインはたくさん来ていた…。気づいていたけれど、半分眠っているフリをしていた…。
それはまるで、私たちが地球が壊されていっているのをどこかで気づいているのに、気づかないように暮らしてきたのと同じこと…。
そんな風にVは言います。
Vは癌のおかげで、自分のカラダとどうしても関わらざるを得なくなり、
「…癌が私と私のカラダとの壁を 壊してくれた…」
「癌はアルケミスト、 私を変えてくれるためにやってきてくれた」
…と綴っています。
と同時に、柔らかい皮膚にメスを入れられ、内臓を切り取られ、
身体のあちこちに管を通され、薬、注射、放射線と異物を注入される…。
Vはそのひとつひとつのとても苦しいプロセスを、とてもVらしく、
包み隠すことなく、ありありと綴っています。
そしてVはそんな痛みの中で、自分の身体を通して、
地球が同じ思いをしていることも感じていきます。
私は本を読む時は、なるべく紙の本で活字を追って読むのが
好きなのですが、Vの本は一度は必ず音声で聞きます。
なぜかというと、V自身が読んでくれていて、彼女がプレイシアターの
女優ということもあるのだろうけれど、それ以上にものすごい迫力というか、気持ちが込められているというか、グイーッと引き込まれて、
まるで彼女の体験の中にいるような錯覚にさえおちいってしまうほど、
Vの声を通して、Vの世界が伝わってきます。
特に次のVの言葉を聞いた時は、ズキンと胸に刺さりました。
Vはまるで叫ぶように問いかけます。
「レイプ癌っていうものがあるんじゃないの?」
「私の癌はレイプ癌じゃないの?」
「子宮癌は性的な暴力を受けたり、レイプされるとなるんじゃないの?」
「レイプ癌細胞は、暴力を受けた瞬間に生まれてくるんじゃないの?」
「子宮癌や卵巣癌や腟癌にかかる女性たちのどのくらいが、
性的な暴力を体験しているの?」
「誰か知らないの?」
「誰もリサーチしてないの?」
…
…
…
すごい確信をついている言葉だと思います。
このVの叫びは、きっとVと同じような体験をした女性たちの
叫び声なんじゃないかなって思います。
でもきっと、誰もそんなこと今まで口に出せなかった。
やっぱりVってすごい…。
Vシリーズ、もう少し書いていきます。続いていきます。
ちょっと内容が重いけれど、こういうことって、
ちゃんとみんなが関わっていかないと、全然終わっていかないから…。
Vのように性暴力の被害にあった人が読むのはしんどいと思います。
だから、そうじゃない人が一緒になって、しっかり読んだり聞いたりして、重い話だけど、間接的にも、その痛みを分かち合っていく。
そういうことがとても大事だと思います。当事者同士だけの問題じゃなくて、私たち社会全体の問題だから…。
子供の性暴力は、女の子だったら3人に1人、男の子だったら
4人に1人、体験していると言われています。
「性暴力はその人の内側から魂を破壊していく」
これは、前に書いたステイシーの言葉です。
3人に1人の女性が内側から魂を破壊されていたら、
もう立派なパンデミックよ=3(←ハナイキ荒いマーク)
なんでコロナのパンデミックはあんだけ騒がれて、
性暴力というパンデミックが同じように騒がれないのか、
おっかしいじゃんねー!!
ブーブー。
…というわけで、もちょっと続くVシリーズ、
どうぞよろしくお願いいたします。
(^_^)☆