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茶道スタートアップ       WACHAの誕生秘話③

私が入社した大手メーカーは電機メーカーでしたが、入社早々リーマンショックの影響もあり、部門が解体されたり、早期退職制度が実施されたりと、
大手=安泰というのは存在しないのを痛感させられるような大変苦しい時期に直面しました。

そんな最中、スマートフォンのiPhoneが登場します。

それまで携帯電話と言えば、ガラケーと言われるものが一般的でしたが、スマートフォンはただの電話ではなく、いわば周囲の全てを飲み込んでいくような”破壊者”のような存在で、     iPhoneで満たせる家電やサービスはあっという間にiPhoneのなかに吸い込まれていきました。

最近AppleのiPadのCMで、様々な関連する製品を破壊するイメージが不謹慎だと不評を買いましたが、まさにこのCMと同じ『革新的で、且つ、破壊をもたらすゼロサムゲーム』が行われたのです。

イノーベーションは既存の事業を破壊する

元々私は海外に住んだ経験から、海外向けの商品企画の仕事に携わりたいという想いで会社に入社していました。

日本の企業は技術力が大変高いのに、デザインであったり、現地に適した戦略展開がなかなか出来ておらず、非常にもったいないと感じていて、
異文化理解を踏まえたうえで、自分がその架け橋のような仕事ができたら、という期待がありました。

ところが、この夢はあっけなく散ります。

会社が倒産の危機に見舞われ、私がいた部門は突如混乱に陥りました。
その結果、仕方ないながらも、私を含む若手の一部が不本意な異動をすることになりました。

一瞬にして、全てが変わってしまうという恐怖。

最初こそはそう思いましたが、よくよく考えれば、全て予想できたことなのです。ひとの感情がとどまることを知らず、水の流れのように変化していくことと同様に、全ての物事は変化していくのが当たり前であり、
その変化をあらかじめ予見できる”サイン”は、目を凝らせば随所に落ちているのです。

<万物は流転する>

私はこれらの経験から、2つの教訓を得ました。

・変化というのは突如やってくるものではなく、水面下で進行していて、人々はそのことに気付いていないだけ

・変化を見落とせば、命取りになる。「事業」を継続するためには予知する能力を磨くだけでなく、変化を起こす側になる必要がある


大変混乱に満ちた時期でしたが、多くのことを学んだ時期でもありました。
次回に続きます~!!








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