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お金で幸せを増やす魔法

「お金が喜ぶ使い方」というのは、私がずっと心がけてきたことですが、実はその意味を長い間誤解していたように感じています。
手元にお金があると、どこか落ち着かず、つい使ってしまうことが多かったのです。
友人との会食では、在る方が多めに出すのが良いと思い込んでいましたし、困っている友人には、気軽にご馳走してしまったり。
でも今振り返ると、実は自分の方がもっと困っていたのかも知れないし、お人よしになって、利用されていただけだったのではないかとも思います。

こうした無意識のうちにお金を配るような使い方をしていると、真心や時間、自尊心といった他の大切なものまでがすり抜けていくようでした。
私からどんどん出ていくだけで、自分がすり減っていくように。


そして、与えたつもりのものが、相手にとっては逆に重荷になってしまうことにも気づきました。

最近のニュースで、外国人を受け入れている地域でのトラブルが話題になっています。過剰な施しが自尊心を傷つけ、反感を生んだのではないかと感じています。
私自身も、無償で行ってきた活動が、逆に相手との関係を損なう結果になったことが多々ありました。

それを経て、最近気づいたのは、本当に相手を思うなら、相手からも何かを受け取る必要があるということでした。
その理由で、私は有償でのセッションを始めることに決めました。
本当は私が支払ってでもやりたいことですが、お互いの成長のためには、give と take のやり取りを通じ健全な関係を築くことが幸せだと思っています。
もちろん、他の何かでも良いです、現時点では金銭が一番やり取りしやすいので、お金にしています。

頂いたお金には感謝し、しっかりと受け取ります。
そして、そのお金を使って支払ってくださったゲスト様の幸福度が上がるように心がけます。
たとえば、ご紹介で来てくださった場合には、仲介してくださった方に気持ちを込めてお礼をしています。
最近だと、仲介者の方が中学生のお母さんだったので、ドーナツのチケットをお贈りしました。
息子さんと一緒に嬉しそうにドーナツを選ぶ姿を想像すると、私も幸せな気持ちになりますし、仲介者さんもゲスト様との距離が縮まることでしょう。奇跡的に、誕生日の前日に届いたようで、大喜びの連絡をいただきました。

この時に動いたお金はほんの少しですが、そのお金がもたらしてくれた喜びは想像以上でした。
ふつうのやり取りであれば、ゲスト様と私の二人だけ、でも、少し愛ある工夫を入れるだけで、みんなに幸せが広がるのです。
日常の中で、こんな風に小さな幸せを拡大するのが、魔法の極意でもあります。

「豊かさが私から循環し拡大する」という言葉はアファメーションなどでもよく耳にしますが、それが具体的にどういうことか、最近やっと実感できるようになりました。
笑顔が増えるようにお金を使うことこそが、お金が喜ぶつきあい方なのではないでしょうか。
こうした小さな行いを身につけていくことで、人生をより豊かにする大きな魔法の始まりになると思っています。



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