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柿が柿色である理由。

桃栗三年 柿八年

実がなるまでに、生きる
ことが要。

コツコツと。


干されると、甘くなる 渋柿

そのままでは食べられない でも、

その可能性を信じ、
ひと手間をかけた者だけに与えられた
至極の甘み。


皮も身も 同じ色となる成果は
8年かかって やっと 手に入る
ひょっとしたら
それは生物のセオリー
なのかもしれない。

いざ、実がなっても
そのまま食べたら渋くて渋くて
捨てたくなる時もあるかもしれない。

周りの人は容赦ないかもしれない。

でも、
『智慧』というものは
その可能性を信じ、工夫を凝らしてこそ
生まれるものなのかもしれない。


私は、人間だ。
同時に、生物でもある。


途中、どんなことがあろうと
自分自身の『生命』を続ければ
必ず実はなる。

人は皆誰でも
自分自身の育てた柿の木の実を、少なくとも
年齢÷8個は手にしている
としたら。

この秋、ぜひ旬を味わいたい
と、私は思う。

興味を持った誰かが
勝手に味見して
渋くて吹き出したとしても、


私は自分の育てた柿を

信じたいと思う。



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