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プレイアブル 002『違和感の解明と発信行為』
『心地よい違和感』が好きだ。例えば柿の種チョコ。例えばマックのフライドポテトを食べながらマックシェイクを飲むこと。普通に考えたら出会うことのない2者が出会い、協働することによって起きる化学反応。想定出来ない何かを体験すること、そしてそれが『素敵』と感じられる時間は私の人生の宝物である。
同時に『心地よい違和感』を解明していくのも大好きだ。今年の年末にSNS上で1年間お世話になった方々への感謝の気持ちを込めて、何曲か野外で歌を歌いそれをライブ配信することにしているのだが、その中で歌う1曲が、どうしても引っかかる感覚があり、一音一音分析してみた。すると驚くような発見があった。こんなにも、単語のまとまり一つ一つに対し、繊細で絶妙な色付けがされていた曲だったのだ、と10年歌い続けて初めて気づくことができたのだ。
『なぜ、この曲のサビの部分のこのパートには、こんなにも惹き付けられるのだろうか。』『実際に自分が歌ってみると、何か物足りなさを感じる。なぜ物足りないのだろうか』10年前にリリースされたこの曲をカラオケや鼻歌で歌う度に、実はこの違和感を感じ続けてはいた。しかし、平然と見過ごし続けてきたのは、誰かに届ける、聞いてもらう、という他者意識がなかったためなのだと思う。この内なる『違和感』の原因を細かく追求してみよう、ブラッシュアップしてみようという発想や気持ちも起きなかったのだと思う。
元来、『違和感』に対してかなり繊細な感覚を持ち合わせている私だが、それをプラスの力に転じさせ、実際にプレイアブルな感覚で行動ができる状態に持っていくのには、私には『発信する』という形が最もプレイアブルさを感じられ、かつ建設的に成長していける手段なのではないか、と感じた今日であった。
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