見出し画像

古代マヤアステカ不思議大全を読んで

FGO第7章は南米が舞台。ということで物語を楽しめるよう、先にマヤとアステカについて学んでおこうと思い、『古代マヤアステカ不可思議大全』という本を購入。そして先日読了した。

人を選ぶ内容だと思った。理由は後述する。先にこの本の中身について話そう。

アステカ文明といえば、『人身御供』やら『生け贄』といった物騒な話題で有名だ。だが大抵の人は、『アステカは物騒って聞くけど、具体的にどんなことをしていたの?』と聞かれては、何も答えられないだろう。

この本はそんな人のためにある。紀元前からコルテス襲来までの中・南米の文化について良い面も悪い面も両方書いている。その総ページ数なんと300p。それも縦から横まで枠外までびっしりと、イラストと文字で埋め尽くされているのだ。

だからマヤ・アステカについて知りたいなら、まず買って損のない一冊だと思う。きっとどんな本よりも事細かく、マヤ・アステカについてこの本は記しているだろう。

テスカトリポカ。ケツァルコアトル。デカ頭。テノチティトラン。世界樹セイバ。ドクロタワー。

聞いたことはあるけど、気になってはいたけど、知る機会もなかったからよく知らない。そんな人にはぜひ、この本を買ってほしいと思う。アステカ人がどんな生活を送っていたのか。どんな風習と歴史があったのか。そしてなぜ人の命が失われていく生け贄文化が最後まで途切れなかったのか。めくるめく未知の世界を知るのは、本当に楽しいぞ!

ただし読むときは時間と場所を選んだほうがいい。夜寝る前に読むと、10pに一度くらいの間隔で挟まってくる『生け贄』or『戦争』or『放血とか丸焼き』の話が夢の中に出てきて眠れなくなってしまうからね。ソースは私。一番やばかったのは放血について書かれたところです。特に男性の方は要注意、恐怖で寝れなくなるよ。

読む場所は絶対自室一択。なんでって、簡略化したイラストとはいえ心臓もぎ取るシーンとか、ジャガーと人間の獣姦レリーフ(諸説あるみたい)が出てくるんだぞ。外で読んだら人の視線が気になってしょうがない。ソースは私。おしゃれなカフェで読むものでは絶対になかったです。

アステカ文明の生け贄文化は確かに恐ろしい。だがアステカに住んでいた人々の暮らしは慎み深く、神と自然への感謝に満ちていた。西洋圏で栄えた文明に比べ華やかさは足りないが、幸福度で劣っていたとは思えない。

そんなアステカが、現代ではどんなふうに描かれるのか。年末が楽しみである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?