映画レビュー#2『ゴーストバスターズ(2016)』"情熱、知性、創造、行動"
私が初めて『ゴーストバスターズ』の映画を見たのが2016年の女性たちのゴーストバスターズでした。大好きな映画でもある『ブライズメイズ』の製作者、出演者たちです。絶対、見るに決まっています!
古き良き時代?の80年代にブームになった映画『ゴーストバスターズ』は私が幼い頃だったので、あの個性的な格好(つなぎ服に掃除機みたいなものを背負っている)とゴーストバスターズのお馴染みのロゴマークだけ見たことがある程度で、映画には一切の興味はないまま、それから30年ほど過ぎ日が去ってからの2016年に新たなキャストでの『ゴーストバスターズ』が公開。
今でも間違いなく私のお気に入りトップ5に入る映画となっています!
何が良いかって、出演しているコメディアンヌたちです!豪華コメディアンヌたちのアドリブ、セリフのやりとりが最高なのです。
『ブライズメイズ』の監督でもあるポール・フェイグは、コメディアンヌたちをのそれぞれの魅力を引き出すように、映画上で自由に遊ばせて、まとめるのがうまいのでしょう。
ストーリーは、世間体を気にしながら、ステイタス、安定を求めて生きていたクリステン・ウィグが演じるエリンと、対照的に世間の目を気にすることなく、ずっと自分が信じていることを研究し続けているメリッサ・マッカーシー演じるアビーとの再会から始まり、二人の友情のストーリーもあり、どちらの気持ちもわかる〜と思われる方は多いのでないでしょうか。なので感情移入しやすいですね。
それに天才気質な科学者で我が道を行く、ケイト・マッキノン演じるホルツマン、言動も髪型も服装も個性が際立っていておしゃれです。
エネルギッシュでなにかと物知りのニューヨークのメトロの地下で働いていた、レスリー・ジョーンズ演じるパティも加わり、ゴーストバスターズが更にパワーアップされます。
4人の個性はバラバラだけど、それぞれの長所でバランスが取れています。
アビー→情熱
パティ→知性
ホルツマン→クリエイティブ
エリン→行動
それぞれの特長が合わさってストーリーが生まれるので、誰が一番好きとか選べませんね!
加えて受付として雇われたクリス・ヘムズワース演じるケヴィンはおバカ具合がかわいい、愛されキャラでゴーストバスターズになくてならない存在になってきます。彼の長所は素直さでしょうか。普段見るようなクリス・ヘムズワースとは一味違うのでそれも新鮮。
そして、元祖ゴーストバスターの出演者たちもそれぞれ別々になりげなーく出てくるので、この2つのゴーストバスターズの物語は別次元の物語なのねと理解できますし、華やかです。
個人的に、ニューヨーク市長の秘書役のコメディアンヌも気になりましたし、FBI役の二人の言動のおバカぶりも好きです。
女性たちが活躍するという点、世間体を気にすることなく、自分の本当に好きなこと追求していくこと。それになにかと話題の素粒子という言葉も出てきますし、まさに今、これからの時代に必要不可欠な要素がストーリーの中にかるーく散りばめられているように感じます。やっぱり監督のポール・フェイグの持つ世界観、好きだわ〜と思います。
ちなみにエンディングでは、次回作につながるストーリーがありましたが、まだ次作の制作については情報はないまま、その後に元祖ゴーストバスターズの続きのストーリーで、『ゴーストバスターズ アフターライフ』、『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』とすでに2本も制作、公開された状況ですので、『ゴーストバスターズ(2016)』から観てすっかりゴーストバスターズのファンになった私としては少々切ないものがあります。しかし、元祖のゴーストバスターズから40年の時を超えて続いていることはすごいとしか思えないですし、元祖ゴーストバスターズを今観ても楽しい映画で好きなので嬉しいことですね!
個人的にはコメディアンヌたちのゴーストバスターズの続編をいつか映画館で観れることを夢見ております。
ありがとうございました!!