「創意濃杯レシピ」豆腐餻とエスプレッソ
前回の記事
豆腐餻を使った一杯を思いついた時の出来事を書きました。
今回は、どういう風に作っていくのか
レシピを書いていきたいと思います。
一杯のテーマ
まず、この一杯を作る時のコンセプトが
「沖縄」
琉球石灰岩でできた器は
時間と共に岩となった「時の流れ」
金色の部分は「沖縄の太陽」
彫刻家の永澤嘉務さんと話しすことで、作品の成りたちが理解出来ました。
生きる、という言葉をもっともっと長い時間の中で捉えて、作品に刻んでいるように思えます。
今回出来上がった一杯は、
嘉務さんが形にした器に
琉球時代からの流れも加えて
歴史の踏み台となり土台となり、見守ってきたかのような
もう一つの「器」の含みを表現できたらいいなと思い、作りました。
では本題へ。
用意するのは
・豆腐餻 1/3
・黒糖 豆腐餻と同量
・エスプレッソ(ウガンダ産ロブスタ種) 15ml
・スチームしたミルク
※豆腐餻と黒糖の割合は、お好みで変えていただくと、より楽しめます。
・豆腐餻の割合を多くすると
豆腐餻の味や、アルコール感を味わえ、大人な一杯になります。
・黒糖の割合を多くすると
デザートぽく味わえます・
使用する豆腐餻について
今回、使用している豆腐餻は、インターリンク沖縄さんが販売している豆腐餻です。
こちらの豆腐餻は、すごくまろやかで、「東洋のチーズ」と言われた琉球王国時代の表現をきちんと味わえる事が出来ます。
まずは、豆腐餻だけを食べて頂きたいです。
今までの豆腐餻のイメージを覆します。
「寝かせる=熟成」、コーヒーで言えば「エイジング」と同じで
それを、鍾乳洞の中でしていて、これが旨味を作るポイントになっているのです。
熟成期間によって味わいが変わり、今回紹介するのは
よりチーズぽさを味わえる「1年前後熟成」の「うみないび」を使用します。
ここから、まずは
豆腐餻と黒糖を同量取ります。
次に
しっかりと混ぜていきます。
なるべく、豆腐餻のダマが小さくなるまで、潰しながら練ってください。
そして、
カップの内側に塗り、飲み口の部分にも塗っていきます。
そうすることで、一口含む時に混ざりやすくなります。
ここで、エスプレッソを抽出します。
ウガンダ産ロブスタ種
最後に、
スチームしたミルクを注いで、完成です。
言葉では伝えきれない味わい、ぜひご堪能あれ。
嘉務さんとコラボさせて頂いたイベントでは、器と台もセットとなり
全て揃って
「一杯」を表現していました。
丸い金の部分は、「沖縄の太陽」を表し
右の小さい石灰岩が、堆積していく様子を表しています。
「一杯」が作られて、新たな意味を持って、琉球石灰岩に触れる人の反応は、とても面白かったです。
エスプレッソの可能性、ロブスタ種の可能性を大きく広げることができた経験は、僕にとってこれからの一杯の表現を、どんどん進化させることができる、という自信に繋がりました。
ESPRESSO IS TRUE
もっともっとエスプレッソを楽しもう!