愛用している二つの手動ミルから、グラインダー(豆を挽く)の事を考えてみました。 VOL 3 「摩擦熱」
手回しをやっていると、グラインドしているときに摩擦熱が直に感じられると思います。
ポーレックスとコマンダンテのどっちが熱が溜まりやすいのか?
答えは、ポーレックスです。
セラミック刃の部分もそうですが、特にセラミック刃を回している軸となっている真ん中の部分(ハンドルを引っ掛ける所でもある)
熱を持つとなるとエスプレッソ用に極細挽きで挽き、相当な時間回していることになるので、滅多に熱くすることはないです。笑
注):特に、極細挽きで10回(1回約16g)ほど回していると、セラミック刃の周りが徐々に熱くなってきて、その時にハンドルを掛けている部分を触ると火傷するくらい熱いのでお気をつけください。
今回、なんで「摩擦熱」について書こうと思ったかというと
「ポーレックスを連続で使い抽出していると良いエスプレッソが落ちる回数が増えたことがあったから」です。
グラインダーの熱によって豆が焦げ、「風味」が消失する。
これは、エスプレッソを作る中で基本とされる1つの技術ポイントです。
僕が使っていて思う結論は、
暖かいくらいがちょうど良い。
少し実験してみました。
1回目の抽出は、ROKPRESSOとポーレックスの慣らしとして抽出し、2回目と3回目の抽出を比較してみます。
2回目(全然熱くない)
3回目(肌で感じれるほどの熱を感じる)
比較すると、
2回目は、酸味が強く、クレマも薄い(軽い)。
3回目の方が、赤みが増し、タイガースキンも出るようになりました。
味についても、
フレーバーはナッツやハーブ、酸味が抑えられ、クレマを分厚く感じ、甘みを取れるようになり、アフターにスパイシーさを感じ、ケニアっぽさをバランス高く表現していた。
なぜかについて考えてみました。
抽出条件は、ポーレックスの「摩擦熱の変化」を重視するため、同じにしました。
(同じ=湯温、豆の量、クリック数、ドーシング、タンピング圧、抽出時間、抽出量)
2回目は、酸味が強く出た。
主な理由として、抽出温度が低い。
ROKPERSSOとポルタフィルターは余熱を通していて、湯温も同じとなると
グラインドした粉の温度が常温、温度が低いということになる。
つまり、
ポルタフィルター内でお湯と粉が触れた時の温度差が大きく、全体の浸透温度が下がってしまった。
結果、酸味を強く表現した1杯になっていた。
3回目は、
ROKPRESSOとポルタフィルターも余熱を通し、湯温も同じ
粉は、肌に触れて温かく感じるほどに熱を帯びている。
つまり、
ポルタフィルター内での温度差が小さく、安定した抽出が出来ていた。
結果、バランス高く、ケニアの良さを表現した1杯になった。
まとめ
グラインダーの熱の問題は、業務用グラインダーではモーターの熱や太陽光など外的要因が多いのかなと思いました。
環境も含めて、大量の豆を扱うため「熱過ぎる」というネガティブ要素になり、ポーレックスについて言えば、結果的にポジティブとなるのではないかと思いました。
コマンダンテはサクサク過ぎて、熱を作る方が大変なので実験出来ませんでした。笑
だけど、コマンダンテで挽いた粉が温かいと、より良いエスプレッソが出来るのかななども考えられたりして面白いですね〜!
LET'S PUMP IT!!!
ROKPRESSO LOVER COME ON!!!