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一級建築士×FPが教える【知っていれば避けられる!住宅予算の落とし穴】

子供の大学進学…
都内で一人暮らしをさせる初期費用って 結構かかります。

…で、まずは そのリアルレポートを…。

1人暮らしの準備、アパートの敷金礼金や保険代の他に
家具・家電・生活必需品…
結構なイニシャルコストが かかります。

…で、2年前の娘のときも含め、
子供2人の一人暮らし準備を経験したワタシが発見したのは
【150%の法則】

「これくらいで収まればいいな…」
…と思っていた 予算は、あれもこれもで 金銭感覚がバグり、
結局、予算の150%…となります。

因みに今回は
「35万以内に収めよう」…で始めた買い物は、終わってみれば「50万円」…
…法則とおりの150%です…。

…で、息子と買い物をしているくだり…
生活必需品である自転車を物色していると、
息子は2つの自転車で悩んでいる様子…。

どっちもどっちですが、結局 息子が選んだのは
「お父さんも いろいろ大変だろうから安い方でいいよ。」
…謎の上から目線で、1万円安い方を選びました。
…で、ワタシ…
「おー、コイツ(息子)なりに気を使ってるんだな。」
…ちょっと、嬉しくなりました…。

ここで、ふと我にかえります。

ここから4年間でかかる大学費用1000万円…。

自転車代の1万円は (貴重とはいえ)、割合で言えば0.1%です。
でも息子は「親のためにオレは1万円 妥協した」
…で、親(ワタシ)に まんまと 十分なインパクトを与えることができたわけです。

ここで言いたいのは「お金の【価値】の伝え方」

大学費用の わずか0.1%の1万円でも
「親のために!」…で伝えれば、孝行息子になることができます。

この「お金の価値の伝え方」って結構 曲者(くせもの)で…

「年間 2万4千円」のウォーターサーバーの購入は躊躇しますが、
「1日あたり66円」と言われれば、購入ハードルは劇的に下がります。

30万円かけて行く旅行は なかなか踏ん切りがつきませんが、
「一生に一度の思い出を作るための30万円」と言われれば
行かなきゃ損した気分になります。

家の購入も同じです。

「今月中に 契約してもらえば100万円値引きしますよ!」
購買欲求を激しく揺さぶられますが
月々の支払いにすれば2500円程度…。
家計負担が たいして軽くなるワケではありません。

「高性能な断熱材を入れると光熱費が年間3万円節約できますよ」
…と言われると得する気分になりますが、
差額が60万円であれば元をとるのに20年…。
そんな先の電気代は誰にもわかりません。

こんなふうに、
「お金の価値の伝え方」で人が受け取る印象は ずいぶんと変わります。

そう…「得した気分」は「得する」とイコールではありません。

大事なのは
「その支払が 自分の人生全体に どんな影響があるか」
…を冷静に見極めること…だと思ってます。

ちなみに…
住宅購入にも【150%の法則】があります。

「月々の返済が今の家賃と同じくらい」
…で始めた返済は、固定資産税や維持費、地域の交際費で、
毎月の負担は家賃の150%になったりします。

…で、冒頭のくだり…
息子には、歯茎から血を流しながら (笑)、1万円高い自転車を選ばせました。0.1%でマウントを取られるのが癪(しゃく)に障るからです。
…こうして出費は かさんでいきます…。


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