一級建築士×FPが教える「ココを押さえる!【後悔しない家づくり】の方法」
かれこれ15年ほど前の話になります。
当時、安月給+住宅ローンの返済+子育てに追われていた私は、お金がありませんでした。
それでも、FPをとって 余裕がないなりにコツコツと貯金をして、なんとか200万円を貯めることができました。
こうなると、「もっとラクして増やしたい!」…という衝動に駆られます。
…で、そこに折よく現れたのがFXの仲介業者の営業マン。
彼の話を聞くウチに、「投資ってラクして増やせるんだ~」…となって、
彼に200万円全額を預けて運用してもらいました…。
最初は調子良かったんです…。
預けた資金はわずか半年で250万円になりました。
ところが!
2010年、ギリシャショックが発生…。
250万円まで増えた私の資産は、わずか1週間で200万円の借金に変わりました。
合計450万円の損失…。
何が悪かったのか、今では よくわかります。
FXの営業マンが悪かったわけではなく、ギリシャショックが悪かったわけでもありません。
悪かったのは「自分」。
「資産」という、自分にとって大切なものを人任せにした…つまり自分でグリップしていなかった…グリップしようとしなかったことが悪かったのです。
家づくりも同じです。
「家」は(ほとんどの人にとって)この先何十年もかけて返済し、何十年も住みつづける「大切なもの」です。
でも家を建てるとき、家づくりを「グリップしようとしない」クライアントがいます。(男性が多い…)
「めんどうだから」
「よくわからないから」
そんな理由で、設計士に丸投げする人です。
丸投げされた設計士は、一応 自分なりの答えを出し、カタチにはしますが、生活のスタイルは人それぞれ…。
当然、住み始めてから
「使い勝手が悪い…」
「あーすれば よかった…」
後悔をすることになります。
…とはいえ、専門的なことも多い 家づくり…。
興味の持てないものに「興味を持て!」は無理があります。
そこでオススメは、「図面の中で生活してみること」
具体的には、
朝起きてから出勤するまで、
帰宅してから就寝するまでの動線を図面の中に矢印で書いてみることです。
そうすると、その家で生活するイメージが沸いて、
「ココは こうしたほうがいい」
要望も出てきて、家づくりにも能動的になります。
そう…家づくりをグリップするのに一番大切なのは
「その家での生活をイメージすること」です。
専門家の意見やアドバイスを聞くことは大事です。
でも、そこには
「こういう生活がしたい!」というイメージがあってのこと。
イメージをもって家づくりをグリップすれば、
「後悔しない家づくり」ができるはずです。