準汎用エクストラ考察/リンク編第三回
(最終更新日:2020/11/02)
汎用性の高いリンクモンスターを纏めていく記事。ほぼ自分用。
今回は属性や種族など、複数のテーマにわたって活躍しうるものの、全てのデッキで採用を検討出来る訳ではない「準汎用」のモンスターについて触れていきたい。
第三回は複数の種族や属性にわたって活躍するリンクモンスターについて。
特定種族限定
・小法師ヒダルマー
《小法師ヒダルマー》
リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/獣戦士族/攻1500
【リンクマーカー:左下/右下】
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体
(1):このカードの攻撃力はフィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数×100アップする。
(2):1ターンに1度、自分及び相手フィールドの魔法・罠カードを1枚ずつ対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体で展開出来るリンク2。
この三種族に渡るサポートは多く、リンクモンスターも例外ではない。(1)はフィールドに存在する三種族の合計分だけ事故を強化する効果。ただし、そこまで遭遇確率の高い種族ではない為、上がっても自力で用意可能なモンスター分の上限である2100程度が限界で、おまけ程度にかんがえておくと良いだろう。
(2)はこのモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に墓地および除外されている自分の該当種族モンスターをサルベージ出来る効果である。
(1)の強化を用いても攻撃力は高いとは言えない為、低攻撃力のモンスターを送り付けたり、トークンを相手の場に展開するなど、何らかの補助が必要な場面は多いが、サルベージの範囲は非常に広いので覚えておきたい。
・鉄獣戦線 徒花のフェリジット
《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》
リンク・効果モンスター
リンク2/地属性/獣族/攻1600
【リンクマーカー:左/左下】
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
ファントム・レイジで登場したトライブリゲードリンクモンスターの一体。三種族のモンスター2体で展開出来るリンク2。
手札から該当種族を展開する効果に加え、墓地に送られた場合という極めて緩い条件で手札の交換を行うことが出来るため、大変優秀。
極端な話、上記三種族でリンク3を出そうと思った場合、このモンスターをかませることで手札交換が出来るのでその為だけに一枚さしておく価値はあると言える。
もちろん、事前にもう一体展開が出来ていれば効果と合わせてリンク4に繋げることも可能である。
・鉄獣戦線 銀弾のルガル
《鉄獣戦線 銀弾のルガル》
リンク・効果モンスター
リンク3/地属性/獣戦士族/攻2300
【リンクマーカー:右/下/右下】
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドのモンスターの種族の種類×300ダウンする。
ファントム・レイジで登場したトライブリゲードリンクモンスターの一体。三種族のモンスター2体以上で展開出来るリンク3。
墓地から蘇生するモンスターの効果は無効化される上に、相手ターンでの蘇生となるため、そこからの展開に向いた効果ではない。
ただ、相手ターンのメインフェイズであればいつでも発動可能であり、極端な話、ある程度相手が動き終わったメインフェイズ2の終了時に発動すれば除去される心配はほぼないと言っていい。
手札から特殊召喚される場合は無意味だが、墓地からならば実質サルベージ効果として運用が可能である。
また、このカードが墓地に送られたターンに相手の弱体化を行う効果も持っている。微弱ではあるが、極めて発動条件が緩いので、覚えておいて損はない。
・鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ
《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》
リンク・効果モンスター
リンク4/闇属性/鳥獣族/攻3000
【リンクマーカー:左/右/左下/右下】
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで除外する。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。除外されている自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから手札に加える。
ファントム・レイジで登場したトライブリゲードリンクモンスターの一体。獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上で展開出来るリンク4
リンクこそ4ではあるが、展開に使うモンスター数の縛りは緩いので、前述の《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》やそれ以外のトライブリゲードモンスターの力を借りれば展開自体はそこまで難しくはない。
効果は万能除去と、除外された特定種族のサルベージ。後半の効果はどちらかといえばトライブリゲードデッキ向けの効果ではあるが、一体でも除外されていれば活用できるのでその他のデッキでも発動機会がないわけではない。
除去の条件は自身を含むため、取り合えず展開するだけで発動が可能であり、対象を取らない除外という強力なものなので、三種族で、リンク召喚の可能性があるならば入れておいて損はないだろう。
その他
・アカシック・マジシャン
《アカシック・マジシャン》
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/魔法使い族/攻1700
【リンクマーカー:上/下】
トークン以外の同じ種族のモンスター2体
自分は「アカシック・マジシャン」を1ターンに1度しかリンク召喚できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動する。このカードのリンク先のモンスターを全て持ち主の手札に戻す。
(2):1ターンに1度、カード名を1つ宣言して発動できる。このカードの相互リンク先のモンスターのリンクマーカーの合計分だけ自分のデッキの上からカードをめくり、その中に宣言したカードがあった場合、そのカードを手札に加える。それ以外のめくったカードは全て墓地へ送る。
トークン以外の同じ種族のモンスター2体で展開出来るリンク2。
汎用リンクモンスターである《サクリファイス・アニマ》などに似た効果を持っているが、最大の違いは自分フィールド上のモンスターを手札に戻すことが出来るだろうか。
また、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターは当然エクストラデッキに戻っていくため、《トーチ・ゴーレム》と《リンク・スパイダー》などを用いることによって《トーチ・ゴーレム》を再利用しながら高リンク召喚へつなげることも可能になっている。
(2)はデッキをめくり、宣言したカードを手札に加えられる効果。
単純に使用した場合、二枚の墓地肥やしに用いることが可能な他、デッキトップをいじることが出来るデッキであれば、疑似的なサーチ効果としても機能する。覚えておきたい。
・闇鋼龍 ダークネスメタル
《闇鋼龍 ダークネスメタル》
リンク・効果モンスター
リンク4/闇属性/ドラゴン族/攻2800
【リンクマーカー:上/左下/下/右下】
同じ種族・属性の効果モンスター2体以上
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地のモンスターまたは除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はリンクモンスターを特殊召喚できない。
同じ種族・属性の効果モンスター2体以上で展開できるリンク4。
リンクは4だが、展開するモンスターの数に厳しい制約はない。そのため。リンク召喚でつなぐことで、ことなる種族・属性のモンスター同士でも展開は可能である。
効果は墓地または除外されたモンスターの特殊召喚。展開するモンスターの種類には縛りが無いが、効果が無効化され、守備表示での特殊召喚となるほか、そのターンはリンク召喚を行うことが出来ない。
ただし、その他の召喚方法への制約は一切無いので、シンクロ、エクシーズといった展開に繋げるようにするのが理想だろうか。もちろんこのモンスターを展開するのに用いたモンスターをしようすることも可能だが、守備表示の指定があるため、リンクモンスターを蘇生することは出来ない点は注意が必要。
・ユニオン・キャリアー
《ユニオン・キャリアー》
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/機械族/攻1000
【リンクマーカー:右/下】
種族または属性が同じモンスター2体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。このカードはリンク召喚されたターンにはリンク素材にできない。
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
元々の種族または元々の属性が対象のモンスターと同じモンスター1体を手札・デッキから選び、攻撃力1000アップの装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。この効果でデッキから装備した場合、ターン終了時まで自分はその装備したモンスターカード及びその同名モンスターを特殊召喚できない。
種族または属性が同じモンスター2体で展開できるリンク2。
自分フィールド上のモンスターと元々の種族・属性が同じモンスターをこのモンスターに装備する効果を持つ。
単純に考えればリンク2の攻撃力2000として運用も可能だが、出来れば装備させることに意義のあるモンスターを選びたい。
装備させるモンスターは召喚制限等の縛りは一切無いため、魔法・罠ゾーンからコスト等で墓地に送る方法を確保すれば、簡易的な《おろかな埋葬》として機能する。
ちなみに、効果の対象には自身も選択できるため、光属性と機械族に限って言えば、このカードのみでフィールドに出すことが出来る。
・ライトロード・ドミニオン キュリオス
《ライトロード・ドミニオン キュリオス》
リンク・効果モンスター
リンク3/光属性/戦士族/攻2400
【リンクマーカー:上/左下/右下】
同じ属性で種族が異なるモンスター3体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキからカード1枚を選んで墓地へ送る。
(2):自分のデッキのカードが効果で墓地へ送られた場合に発動する。自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
(3):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合、自分の墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
同じ属性で種族が異なるモンスター3体で展開出来るリンク3。
名前にライトロードを冠してはいるものの、属性または種族だけが統一されれているテーマというのはライトロード以外にも数多くあるため、活躍の場は結構広い。
リンク召喚に成功した際にデッキから種類を問わずカードを墓地に送れる効果は非常に便利で、活用方法はいくらでもあるだろう。
また、その効果に反応する形で(2)の効果でデッキトップから三枚の墓地肥やしを行う強制効果を持ち合わせている。(1)で墓地送りを行うくらいのデッキならデメリットになることはまずないが、強制効果のため、場合によっては逆に不利になる可能性があることは頭に入れて運用したい。
(3)の効果はやや受動的になるが、万能なサルベージな上に、かなり対象範囲が広いため、能動的にフィールドから離れさせなければほぼ発動可能である。リカバリーに役に立つ効果であると同時に、相手が使用してきた場合は回収されるタイミングで除外をするなどの対策も考えておきたい。
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