黎明の堕天使ルシフェルを速攻召喚してみた/気まぐれデッキ紹介記事No.007
0.はじめに
しばらくぶりのデッキ紹介記事第7弾。今回のテーマは単純で、「《黎明の堕天使ルシフェル》を速攻で展開して制圧してみよう」というものです。ちなみに当の《黎明の堕天使ルシフェル》の効果はこちら。
《黎明の堕天使ルシフェル》
融合・効果モンスター
星12/闇属性/天使族/攻4000/守4000
天使族・闇属性モンスター×3
このカード名の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):「堕天使ルシフェル」を素材としてこのカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの天使族モンスターは相手の効果の対象にならない。
(3):自分・相手のメインフェイズに1000LPを払って発動できる。自分の手札・墓地から天使族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
効果文が長いですが、ざっくりと言うと「出すのに手間かかるけど、出れば強いやつ」って感じ。
融合素材は天使族・闇属性モンスターを3体要求するためかなり重く、堕天使の展開能力を用いてもまあまあ出すのに手間がかかるモンスター。
今回はこれをさくっと出して、制圧に使おうというお話なのです。
1.どうやって展開するのか?
じゃあ、どうやって展開するのかというと、答えはもう決まっていて、デスピアの力を借ります。
最近のパックで登場したデスピアですが、メインデッキに入るモンスターは天使族・闇属性で、《黎明の堕天使ルシフェル》と相性がいい。
加えて、専用のフィールド魔法である《烙印劇城デスピア》を用いることで融合召喚が可能と、かなりの相性の良さを誇ります。
《烙印劇城デスピア》
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドから、レベル8以上の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):融合モンスター以外の自分フィールドの表側表示の天使族モンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合、自分の墓地のレベル8以上の融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
このカードはフィールド魔法なので、もちろん《テラ・フォーミング》でもサーチが可能なうえに、《デスピアの導化アルベル》の効果でも素早く手札に持ってくることが出来ます。
なので、手札に来なくて困る、という場面は少ないはずです。
《デスピアの導化アルベル》
効果モンスター
星4/闇属性/天使族/攻1800/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「烙印」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の融合モンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを特殊召喚し、対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
2.どうやってディスアドバンテージを軽減するのか?
と、展開方法を確保したまでは良いのですが、このままだと結局3体の消費をする重い融合召喚なのは変わりません。
前述の《デスピアの導化アルベル》を巻き込むにしても、後2体の天使族・闇属性のモンスターが必要になります。
それらを含めると3枚で1体のモンスター。強力なカードなので、それでも仕方がないといえば仕方がないのですが、やっぱり出来る限りディスアドバンテージを軽減したい。
そこで、融合素材を出来るだけデスピアから出します。
デスピアモンスターは一部が、融合素材となったり、効果で墓地に送られた場合に効果を発動するので、それを有効活用するのです。
まず1枚目が《デスピアの大導劇神》。
《デスピアの大導劇神》
効果モンスター
星8/闇属性/天使族/攻3000/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):融合・S・X・リンクモンスターが特殊召喚された場合、フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):手札・フィールドのこのカードが融合召喚の素材になり、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
特に重要なのは太字にした(2)の効果。
このカードを融合素材にした場合、特殊召喚することが出来るのです。攻撃力は実に3000。
《黎明の堕天使ルシフェル》と合わせると7000もの攻撃力を確保できる、という訳です。
しかも(1)の効果で、相手の動きに制約もかけられるので、返しのターンの守りも出来る、というモンスター。
それをサーチしてくるのが、《悲劇のデスピアン》。
《悲劇のデスピアン》
効果モンスター
星1/闇属性/天使族/攻 400/守 400
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが効果で墓地へ送られた場合、または効果で除外された場合に発動できる。デッキから「悲劇のデスピアン」以外の「デスピア」モンスター1体を手札に加える。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「烙印」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。
こちらも太字にした(1)の効果が重要で、効果で墓地に送られた場合(または除外された場合)に、デッキから同名カード以外のデスピアモンスターをサーチしてこれる、という訳です。
これらのモンスターはいずれも融合召喚の素材にしたときに効果を発揮して、ディスアドバンテージを軽減してくれます。
まあ、そもそもシャドールとか使った方がディスアドバンテージが無いなんて言っちゃいけない。ロマンが大事。
3.円滑にキーカードを揃えるために
上記の通り、ある程度のカードが手札に揃えば手軽に《黎明の堕天使ルシフェル》が展開出来て、しかもディスアドバンテージが出来るのですが、そうはいっても、全てのカードが手札に揃うとは限りません。
と、いう訳で、堕天使サイドを使ってドロー加速を行います。使うのはこの2枚。
《堕天使イシュタム》
効果モンスター
星10/闇属性/天使族/攻2500/守2900
自分は「堕天使イシュタム」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
その(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカードと「堕天使」カード1枚を捨てて発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
(2):1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その魔法・罠カードの効果を適用する。その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
《トレード・イン》
通常魔法
(1):手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
基本的には手札のモンスターを切ってしまうので、融合素材がなくなってしまう可能性もありますが、その場合は《堕天使スペルビア》を《堕天使の戒壇》などで蘇生すると、1:2交換で融合素材を確保できます。
まあ、別に《黎明の堕天使ルシフェル》だけにこだわる必要はないんですけどね。
《堕天使スペルビア》
効果モンスター
星8/闇属性/天使族/攻2900/守2400
(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した時、
「堕天使スペルビア」以外の自分の墓地の天使族モンスター1体を対象として発動できる。その天使族モンスターを特殊召喚する。
《堕天使の戒壇》
通常魔法
「堕天使の戒壇」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の「堕天使」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
他には《闇の誘惑》を使うことも考えましたが、こちらは再利用につながりにくく、引くだけ引いて結局回らないという場面が多そうだったので抜きました。
除外されることを苦にしないデッキだと強いんですけどね。
《闇の誘惑》
通常魔法
(1):自分はデッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外する。
手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。
4.《堕天使ルシフェル》を有効活用したい
当初の目標であった《黎明の堕天使ルシフェル》にはこんな効果があります。
(1):「堕天使ルシフェル」を素材としてこのカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドのカードを全て破壊する。
これ、凄い強いんですよ。ただ、当の《堕天使ルシフェル》自体が残念ながら余り使い勝手のいいカードではありません。
でも、ロマンを追い求めるにあたっては、これを無視するわけにはいかない。
と、いうことで《堕天使ルシフェル》を展開することも考えます。
《堕天使ルシフェル》
効果モンスター
星11/闇属性/天使族/攻3000/守3000
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの効果モンスターの数まで、手札・デッキから「堕天使」モンスターを特殊召喚する。
(2):自分フィールドに他の「堕天使」モンスターが存在する限り、相手はこのカードを効果の対象にできない。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。フィールドの「堕天使」モンスターの数だけ、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。自分はこの効果で墓地へ送った「堕天使」カードの数×500LP回復する。
まあぶっちゃけ、適当にサーチしてきて融合素材にするだけでも効果は出るのですが、せっかくなので、召喚することも考えていきます。
まず重要になるのは(1)の効果。相手のモンスター数分だけ、手札・デッキから堕天使モンスターを展開できるというもの。
これを用いれば《黎明の堕天使ルシフェル》の融合素材としても活用出来る上に、表示形式の制約は無いので、単純なダメージリソースとしても活用できます。
そんな効果を用いるためにこのモンスターを展開しないといけないのですが、そこで重要になってくるのが、《失楽の堕天使》です。
《失楽の堕天使》
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/天使族/攻1600
【リンクマーカー:左下/右下】
天使族モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分がモンスター2体のリリースを必要とする天使族モンスターのアドバンス召喚をする場合、モンスター2体をリリースせずに自分の墓地からモンスター2体を除外してアドバンス召喚できる。
(2):手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「堕天使」モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
(3):自分エンドフェイズに発動する。自分はフィールドの天使族モンスターの数×500LP回復する。
このモンスターの何がいいかというと、融合召喚などに使った素材をリリース要員として使えるこのとなんですよね。
もちろんその場合、《黎明の堕天使ルシフェル》の展開は次のターンに持ち越しになりますが、そうでなくとも(2)のサーチだけで効果的なんですよね。
手札に無くても、このカードをリンク召喚することで《堕天使ルシフェル》をサーチ出来るのは大きいところです。
後は、展開した堕天使で攻撃してもいいし、融合を行ってもいいという感じで、状況に応じて展開をしていく感じでしょうか。
《黎明の堕天使ルシフェル》以外だと、《堕天使ゼラート》が除去効果を持っているので、こちらを呼び出すのもありかもしれないですね。
《堕天使ゼラート》
効果モンスター
星8/闇属性/天使族/攻2800/守2300
自分の墓地に闇属性モンスターが4種類以上存在する場合、このカードは闇属性モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):手札から闇属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
(2):このカードの(1)の効果を発動したターンのエンドフェイズに発動する。
このカードを破壊する。
デッキを組んでみた
と、そんなことを踏まえた上で、作ったデッキがこちら。
デッキの運用面で考えることは既に書いたので割愛。
それ以外だと、レベル8が当然多いので、ランク8のエクシーズモンスターを入れておくと役に立つ、というあたりでしょうか。
後は地味に《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》は、他では突破できない相手を倒せるのでオススメ。
《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
トークン以外のフィールドの闇属性モンスター×2
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選び、その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップする。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
(3):融合召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。
実際に回してみた
デッキレシピを実際に回してみた動画がこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=htS90oGsqG4
どちらも相手はサイバー・ダーク。こちらの話についてはいずれまたやります。
正直なところ攻撃力で上回ってくる相手はなかなかいないと思いますが、そういう時に《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》が生きるんですよね。1枚挿しておいて良かったです。
おわりに
こんな感じで、《黎明の堕天使ルシフェル》を展開して遊ぼうという記事でした。
ぶっちゃけた話、デスピアを使うのなら、シャドールと組ませた方が強いですし、なんならそれで大会の結果も出てるくらいなんですけど、いいんです。この方が大型モンスターが出せて楽しいから。
メインのデッキ以外はこんな感じで良いんですよ。多少脇が甘くても、ロマンを追求する感じで。
次回はテストプレイ動画でもちらっと映っているサイバー・ダークについて書こうかなぁと思っております。時期は未定。
多分、その次の記事で何を書くか決まったら公開すると思います。
※定価は4,950円です。
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