当記事について
久しぶりに強化されたヴォルカニック
先日デュエリストパック -爆炎のデュエリスト編-の新規収録カード(と再録カード)が新たに判明し、久しぶりとなるヴォルカニック強化となりました。本当に久しぶり。いつ以来なんだろう。
時系列のリストがあるわけではないので細かな確認は割愛しますが、自分の記憶だと多分《ブレイズ・キャノン・マガジン》以来なので、収録パックの発売日比較で実に8年から9年ぶりくらい。
《ブレイズ・キャノン・マガジン》自体はサポートとして優秀だったものの、その後が続かずという感じだったのですが、今回大幅なてこ入れとなりました。比較的好きなカテゴリなので、まあまあ嬉しい。
そんなわけで今回は結構面白そうな強化を貰ったヴォルカニックの効果を確認しつつ「こんな感じの動きが出来るんじゃないの?」っていうことを考えていく机上の空論記事です。
こういうちょっと気になったデッキをすぐリアルで形にする悪癖があるのですが、多分今回はやらない。そもそも対戦機会があんまりないし。でも面白そうは面白そう。後カテゴリ内で比較的完結しそうな気配がするのもグッド。
新規収録カードについて
まずは効果を見てみよう
んで、ここからは具体的な話。まずはどんな強化を貰ったかを確認しないことには始まらない、ということで確認。上記のツイートにリンクがある記事でも確認は出来ますが、一応こちらでも改めて。
カテゴリの特性を分かっていないと分かりにくいカードもあるので、ちょっとだけ触れておくとヴォルカニックは基本的に墓地に送られた際に効果を発動するモンスターを複数抱えていて、特に、今回再録される《ヴォルカニック・バレット》 や《ヴォルカニック・バックショット》といったモンスターの存在もあって、手札やデッキから効果で墓地に送る《ブレイズ・キャノン・マガジン》のようなカードと組み合わせることでアドバンテージが稼げるカテゴリ……と一応は言っていいと思います(※1)。
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良いと思いますというのは、そもそもヴォルカニックが持っている「ビートバーン」的な色味がどっちつかずのいまいちなカード効果になりがちで、手札の補強になる、《ヴォルカニック・バレット》や、除去効果を持つ《ヴォルカニック・バックショット》は強いものの、それ以外は……というのが今回の強化を受ける前のヴォルカニック、という印象があります。
一応、《ヴォルカニック・ロケット》のような強力なサーチ効果をもつモンスターも擁しているなど、要所要所は強かったんですけどね……
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それで、実際に強化を受けてどんな動きが取れるようになったのかといえば、まずはやっぱり《ヴォルカニック・トルーパー》から始動する動きが単純ながら強力かなぁという所。
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このカードを召喚して、デッキから《ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン》をサーチし、デッキから《ブレイズ・キャノン》を墓地に送って発動。
この時点で相手フィールド上にモンスターが存在するかどうかでやや動き方が変わりますが、存在する場合はそのまま《ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン》の効果を発動し、存在しない場合は《ヴォルカニック・トルーパー》の効果を用いて相手フィールド上にトークンを生成したのち、それを対象として効果を発動します。
その際のコストにデッキの《ヴォルカニック・リムファイア》を用い、「●自分のフィールド(表側表示)・墓地から「ブレイズ・キャノン」カード1枚を除外し、手札・デッキから「ブレイズ・キャノン」永続魔法・永続罠カード1枚を自分フィールドに表側表示で置く。」という効果を発動してやることで、デッキから《ヴォルカニック・インフェルノ》を表側表示で自分フィールド上に置くことが出来る、という訳です。
これでカード消費1~2枚で場には、《ヴォルカニック・トルーパー》《ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン》《ヴォルカニック・インフェルノ》の3枚が整い、墓地には最低でも《ヴォルカニック・リムファイア》が送られ、返しのターン、フィールド上で発動した相手のモンスター効果を無効に出来ることになります。
ちなみに《ヴォルカニック・リムファイア》のもつ2つの効果は「それぞれ」1ターンに1度という制約になるため、前半の「●墓地のこのカードを除外し、デッキから「ヴォルカニック・リムファイア」以外の「ヴォルカニック」モンスター1体を墓地へ送る。」という効果も同一ターンで使用が出来ます。
その対象としては上述の《ヴォルカニック・バレット》や《ヴォルカニック・カウンター》などが選択肢となるでしょうか。
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そして特に、《ヴォルカニック・バレット》を用いた場合、手札の増強に繋がるだけではなく、《ヴォルカニック・インフェルノ》でサーチ対象となる後続をデッキに戻すことが出来、後続がなくなり効果が発動できないという状況を防ぐことも出来ます。
既存カードとの相性も◎
カテゴリ内の強カードと相性が良いのもいい
上述の通り、既存のカードである《ヴォルカニック・バレット》 や《ヴォルカニック・バックショット》との相性もいいです。
前者は墓地に存在する場合に任意タイミングで、後者は墓地に送られた場合に発動する効果ということで微妙に違いはありますが、直接墓地に送るカードとの相性が良いのは間違いがありません(※1)。
また、特に後者において問題となった、「デッキ内に後続が存在しないと無意味になる問題」を《ヴォルカニック・インフェルノ》の回収効果で解決しやすくなったのも大きなところでしょうか。
以前だと《炎帝近衛兵》という選択肢がありましたが、墓地に4体存在しないと効果が発動出来ない他、召喚権を使用する上に、カテゴリ外に存在するため、肝心な時に手札にいないなどの問題がありましたが、完全とは言えないものの、かなり解決したと言っていいんじゃないでしょうか。
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カテゴリ外の高相性カードは?
カテゴリ内での既存カードと新規カードの相性は悪くない。それではカテゴリ外で相性の良いカードには何があるのか。
まずやっぱり思い浮かぶのは《おろかな副葬》でしょうか。まあ元から相性が良かったといえばそれまでなんですけどね。
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ただ、今回、墓地の「ブレイズ・キャノン」カードを除外して特殊召喚する《ヴォルカニック・エンペラー》が登場した他、そもそもの墓地に送る筆頭候補である、《ブレイズ・キャノン・マガジン》によって墓地に送りたいヴォルカニックモンスターの数が増えたというのが一番の要因でしょうか。
フィールド上の状況次第ではありますが、《ヴォルカニック・リムファイア》を墓地に送ることで実質的なサーチと更なる墓地肥やし(場合によっては手札増強)が可能なのは大きなところ。
それ以外では融合を考える場合に《ダイナ・ベース》、シンクロを考える場合には《デブリ・ドラゴン》の起用が視野に入るでしょうか。
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前者であれば、《起爆獣ヴァルカノン》や《重爆撃禽 ボム・フェネクス》と言ったモンスターが選択肢に入り、後者であれば、下準備の必要性はありますが、《ラヴァルバル・サラマンダー》 などが選択肢に入ってくるでしょう。
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おわりに
と、いうわけで、新規が追加されたヴォルカニックについて、でした。
デュエリストパックという性質上、恐らくここから新規が追加されることはないと思いますが、デッキ構築などもっと踏み込んだ話は気が向いたら、ということで。
多分ですが、カテゴリ内のカードでざっと事故率を下げて、後は相手の発動する諸々の効果を封じる手札誘発系などを環境などに応じて入れていく形になるでしょうか。
一応、《ヴォルカニック・バックショット》の存在もあって、相手ターンにフィールド上のモンスターを破壊する妨害は出来るので、その辺りを使いつつの立ち回りになりそうな気はします。ビートバーンっぽいといえばビートバーンっぽい。
補足
※1……《ヴォルカニック・バックショット》は除去効果に限り、「ブレイズ・キャノン」カードの効果で墓地に送られる必要性あり
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