コロナエフェクトについての日経ビジネスの記事を整理してみた。(後半)

Covid-19について、日経ビジネス誌に3月23日号から「コロナショック」として取り上げられています。その後、最新の6月1日号まで「コロナエフェクト」と表現を変えつつも、それらの話題が続いています。

4月13日号から5月25日号「ニューノーマル:これからの世界で起きる事」までを読み返して、これまでの記事で取り上げられたキーワードをマインドマップに整理してみました。

今回は、前回作った5枚のマインドマップを総合的に俯瞰して、新スタンダードとしてのヒントを見つけられないか?という分析をしてみました。

まずはキーワードを100円ショップで購入したカードに書きだします。

テーブルに広げてみるとそれなりの存在感でばらばらとなっています。

画像1

これらを何の気なしに並べ替えたりして遊んでいると、カードは自由に動くので風が吹き込むとカードの位置がずれてしまいました。もちろん換気のために窓は全開!にする事は外せませんし(笑)


「せっかくだからデジタルツールでやれないかな?」とおもいなおし、Jamboardを使って進めていく事にしました。Jamboardのデジタルポストイットにすべてのキーワードを入力して準備完了です。

スライド1

もう、これでカードが風で飛ぶという事はないでしょう(笑)
・・・・PCがダウンしたり、サーバーがダウンしたりしない事を祈るだけですww

ここで活躍するのはKJ法です。
KJ法とは、カード一つ一つを見ながら関連性がありそうなモノや、似ていると感じるモノを寄せて(集めて)いくというアイデア収束の技法です。

最初に項目分けしてそこにカードを放り込むのではなく、カードが「自分から」集まっていくかのように作業する事がポイントです。

Jamboardの作業スペースには限りがありますので、ポストイットをあちこち動かしながら作業を進めます。

スライド2

ポスイットはすべてがグルーピングされる必要はありません。それぞれのキーワードの次元が違いますし、それらをどう解釈するかが作業者の思考が現れるところだからです。

グルーピングされた島にも名前を付けておきましょう。(これをKJ法では「表札」と言います。)

グルーピングを進めて表札をつけると、その表札の表現の抽象度が上がって「何を言いたいのかわからない」状態になることが多々ありますから注意しましょう。

スライド3

次にそれらの関係性を見つけて、新しいシナリオが作れないかを検討します。

この辺りまで進んでくると、一人でやるよりもグループでやる方が色々な発見があって面白いです。人間は自分が今興味を持っている事を探しますし、それは人それぞれだからです。

一応私も関連性を探してみました。

スライド4

今回の元データは、日経ビジネス誌がもとになっています。
もちろん、それを抜く出す時に私のフィルターを通していますから、情報には偏りがあるはずです。それは横に置いておいて、私が描いた新日常につながるシナリオをいくつかご紹介します。

1. 社会の分断が続く中、非接触で行うビジネススタイルが定着する。そこでは通信の速度や量が格段に増えて「限りなくリアルに近い」状態でやり取りする技術が開発される。


2. 学校教育が大きな変化を迎える。休校が続く中行われたオンライン授業で得られた知見をもとに、学ぶ側(生徒)と教える側(先生)の両方の取り組みが変化する。特に教えかたは、これまで教科書を説明していたスタイルから、様々なオンラインツールを使用したスタイルに変わる。授業の価値観も「覚える」から「考えて」「プレゼンする」というものが主流になる。


3. 組織の在り方が更に柔軟になる。そのためのコミュニケーションの質をどう高めるかは、2の教育スタイルと関連すると思われる。企業運営の場所や時間の概念は大きく崩れ、地方移住が進み、あらゆる所にチャンスが広がる。

・・・・・

他にも、医療(遠隔診療)や消費スタイル(巣ごもり消費)や社会システム(ベーシックインカム)なども、更にアイデアが生まれそうな視点が得られました。

一部作業中の動画を公開します。

改めて結果を振り返ってみると、例えば「介護」や「福祉」の話題は出てこなかったと気づきました。

多分私が見落としていたのかもしれませんから、これからも定期的にこういう情報ウォッチングを続けていきたいと思います。


今回の様に、マインドマップで情報を洗い出し、それらをKJ法で整理分類しながら、新しいシナリオを見つけ出すというワークをやりたいと思います。

ご興味がある方は連絡をお待ちしております。


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