桑原正浩 (創造的問題解決コンサルタント)

「モヤモヤ」解決のアイデアファシリテーターです。 熊本拠点で旅仕事しています。ZOOM…

桑原正浩 (創造的問題解決コンサルタント)

「モヤモヤ」解決のアイデアファシリテーターです。 熊本拠点で旅仕事しています。ZOOMを使ったオンラインワークショップも対応しています。 強み領域:発想法、統計データ解析、ファシリテーション。 https://lit.link/trizkuwahara

最近の記事

いろいろな投稿に感じる虚無感

新聞やSNSで取り上げられる何かのトピックについては人それぞれにさまざまな意見がある。もちろんそれが自然だし、正しい意見かどうかではなく、その人なりの考えを持つことが大切だと思うし、それが問われているのだと思う。 たとえその意見をあなたが薄っぺらなものだと感じたとしても、とりあえずその主張を受け入れてみることを心がける事で、もしかしたらそこに新しい発見があるかもしれない。 最近、勇ましい言葉や小難しい意見を発する事に疑心を抱いてしまう自分がいる。 コンサルやアドバイスと

    • AIと著作権セミナーⅡを受けての備忘録

      文化庁主催の「AIと著作権Ⅱ」オンラインセミナーを受講(聴講)しました。 著作物は私たちの身の回りにどこにでもあるもので、避けて通る事ができないものなのです。例えばTVから流れる音楽やマンガ本もその作者による著作物です。著作物には著作権が自然発生するもので、逆に言えば著作権は著作物を保護するもとと言えます。 著作物の定義は著作権法第2条第1項第5号で以下のように決められています。 したがって、単なるデータ(事実)やありふれた表現やそもそも表現ではないアイデア(作風や画風な

      • 原因と結果の関係をつくるときの思考のコツ

        何か問題が発生した時には、その原因はなにか?と考えます。 その時の原因と結果の関係を因果関係と言ったりします。 因果関係は「一本の矢印」的なイメージでとらえられる事が多いですが、実は途中で原因が複数に枝分かれしたり循環関係(鶏と卵のよう)になったりすることもあります。 (循環的な因果関係になりそうなときはとりあえずそこをループさせておきましょう。) 一般的な因果関係は「時間」と「空間」で観察すると分かりやすいです。 つまり、時間で観察する場合は、先に発生した事象は何か?と

        • GWに包丁を砥いでみた。

          最近家で使う包丁の切れが悪くなっているのがちょっとしたストレスでした。 たまに自分で料理をするようになって特にそのことが気になるのですが、新しい包丁を買うのももったいない気がします。であれば「いっそのこと自分で砥いでみるか」と思いたち、砥石を買う事にしました。しかし問題は「どんな砥石を買えば良いのか?」と「実際にどうやって砥げばいいのか?」の2点です。 今の時代は様々なツールやYouTubeなどで簡単に調べることができるのが良いですね。 そこからの情報によれば、基本的には1

          2024年は何をする?:第15回創発のKuruma-Za

          2024年が始まりました。 元日の令和6年能登半島地震で被害にあわれた方には謹んでお見舞い申し上げます。2日も羽田空港での事故が起きてなんとなく気持ちがふさぎがちな状態ですが、自分たちの日常は普段通りに生きていかなければいけないと改めて感じているところです。 1月3日に第15回創発のKuruma-Zaを開催しました。 今回のテーマは「2024年はなにをする?」です。 抱負や目標というより、「これからのあなたの人生で取り組んでいきたいことはなに?」というトーンでの問いかけを

          2024年は何をする?:第15回創発のKuruma-Za

          第14回創発のKuruma-Za「発想の雑談」

          第14回創発のKuruma-Zaを昨夜(12月15日)開催しました。 創発のKuruma-Zaはオンラインなので日本のどこからでもいろいろなバックボーンを持った方が参加できるというのが強みで、今回も関西から関東への移動新幹線の中から参加いただいた方もいらっしゃいました。 今回は埼玉県熊谷市や東京、福岡や熊本など9名の参加で「発想」という言葉をキーワードにして雑談をしました。 多くの方は継続して参加して頂けているのですが、とりあえず自己紹介と最近の出来事などを一人1-2分で

          第14回創発のKuruma-Za「発想の雑談」

          マルチスクリーンで新しい図書館サービスを考えてみた。@第16回大津アイデア塾のまとめ

          6月28日におおづ図書館で第16回大津アイデア塾を開催しました。 前回の第15回大津アイデア塾の発展形として「新しい図書館サービスを考えよう」というテーマにしました。 新しいサービスについて考える時にも、実はSCAMPER法はとても役に立つ方法なのですが、今回は私の専門分野であるTRIZの1手法である「マルチスクリーン(9画面法)」を使ってみました。 アイデア塾はそこに参加する人々の創造的な活動体験を主な目的にしていますので、同じようなテーマを別のツールを使うとどうなるの

          マルチスクリーンで新しい図書館サービスを考えてみた。@第16回大津アイデア塾のまとめ

          これからの図書館を考えよう!@第15回大津アイデア塾のまとめ

          2017年から熊本市近郊の大津町(熊本空港から北に約10km)で創造性開発に関する活動として「大津アイデア塾」を主宰しています。2020年途中からコロナ禍でリアルでの開催は中断を余儀なくされたが、先日3年ぶりに大津町図書館で開催することができました。 今回のテーマは「これからの/新しい図書館を考えよう」です。 とはいえ、今のおおづ図書館をどうにかしようというわけではなく、アイデア創出の手法を適用するための仮のテーマとして設定したものです。 これまで大津アイデア塾では、ブレ

          これからの図書館を考えよう!@第15回大津アイデア塾のまとめ

          地域周遊物語つくりにむけて

          先日ある地方紙で「地域周遊 物語仕立てに」という記事を見かけた。 ちょうど新型コロナが5類に移行するタイミングでもあり、海外からの観光客を呼び込みたいという想いが伝わる内容でもあった。 かねてより海外からの観光客の動線の変化は耳にしており、例えば東京や大阪・京都などの有名観光地巡りではなく、「あまり知られていない土地」へ旅行するの方が増えているというのである。 それら「あまり知られていない」土地の情報源は、SNSであったり友人からの口コミであったりさまざまであろうが、逆

          対話型AIと大学教育について

          最近対話型AIと言われるChatGPTの話題がSNS場を賑わせている。 ChatGPTに自分が知りたいことを入力するとそれに対する回答を教えてくれる。使ってみるとなかなか面白く、時間を忘れるほどのめりこむ要素を持っている。 先日、新聞で「対話型AI 論文作成利用禁止/授業取入れを検討」など大学教育の場での取り扱いが話題になっていた。 ChatGPTは与えられた問いかけについて、データベース上にある膨大な情報からそれなりのしかし優れた回答を返してくれる。中には間違った回答

          目にしたことが行動につながらないという選挙分析データが面白い

          今日(2023年4月4日)の熊日新聞の8面の記事はとても面白く興味深いものでした。 『「誰に投票?」政策見極めて』というタイトルで、早大マニフェスト研究会の中村事務局長の解説記事でした。 詳細な内容については今日の熊日新聞を読んでもらうとして、僕がとても興味をひかれたのがそこにあったグラフです。 前回の統一地方選で「見聞きしたツール」と「役に立ったツール」を2軸でマッピングしたもので、要は「前回の統一選挙であなたはどういう情報をもとに投票をしましたか?」という切り口での

          目にしたことが行動につながらないという選挙分析データが面白い

          リスキリングと螺旋的発展の話

          一周まわって…。 四季は一年毎に繰り返します。 一二干支は12年で一回りし、六十干支では60年で一回りします。 60歳を還暦というのはその六十干支からきています。 その他にも「回る」という概念で認識されるものはたくさんあり、例えば「禍福は糾える縄の如し」とか「因果応報」とかもなんとなく丸く回るイメージではありませんか? ところで最近はやりの「リスキリング」。 「学びなおし」と訳されることが多いですが、ビジネス環境の変化によって新たに必要となる業務・職種にも対応できるよう

          温水器の配管などの凍結対策の備忘録

          明日から強烈な寒波が来る予想に震えています。 2016年の1月24日にも強烈な寒波が来まして、その時と似ているようです。 ちなみに2016年の時には温水器のバルブが凍って壊れてしまい、その修理に1週間くらいかかった記憶があります。あの後多少の防寒対策などはしてきましたが、やはり自衛するに越した事は無いので、今更ながらメモとして残します。 1. 給水配管、給湯配管の凍結防止 これは、「水を抜く」か「水を流しておく」のどちらかです。 ただ「水を抜く」のは、配管の破裂防止が目的

          温水器の配管などの凍結対策の備忘録

          鏡開きの時に鏡餅を簡単に料理するための様々な工夫について考えてみた。

          1. 鏡開きについて 昨日1月11日は鏡開きでした。 鏡開きとは、「お正月にやってきた年神様をお祀りし特別な力が宿ったお餅(鏡餅)」をお汁粉やぜんざいなどにして食べ、その年の無病息災を願う風習です。 みなさんも鏡餅を開いてお汁粉やぜんざい、その他お餅料理にして食べましたか? ちなみに、焼餅の食べ方は醤油派ですか? それともきな粉(あべかわ)餅派? 他にも海苔をまいたり納豆をつけたりいろいろな食べ方がありそうです。そういえば最近、Twitterで「絶対、砂糖醤油!」とい

          鏡開きの時に鏡餅を簡単に料理するための様々な工夫について考えてみた。

          ものごとに対する先入観やバイアスについて:その一

          今日の熊日新聞の新生面に「認知バイアス」の事が載っていました。 リスクについて人は「珍しいものの頻度を高く見積もり、よくある事の頻度を低く見積もる傾向にある」いう事です。 たまたま最近読んだNewtonの特集が「バイアスの心理学」で、バイアスという言葉に僕のアンテナが立っているようです。 バイアスでは「正常性バイアス」がもっともよく知られているのではないでしょうか。 正常性バイアスとは「日常ではめったに起きない出来事に直面した時、「これくらいなら大丈夫だ」と思いこみ、

          ものごとに対する先入観やバイアスについて:その一

          2023年あけましておめでとうございます。

          2022年はお世話になりました。 2023年も引き続きよろしくお願いいたします。 今日は1月6日。 仕事は順調に始まりましたか? 「創造性開発の専門家として2023年をどうする?」 という感じで始めてみました。 創造性は想像力から生まれるという信念が僕にはありまして。 (僕のセミナーやコンサルを受けた人は耳タコだと思いますが…) イメージする時には、画像や絵が得意という方と、文章の抽象的な情報が良いという方といろいろなバリエーションがあります。 画像や絵からのイメー

          2023年あけましておめでとうございます。