【なんてことない日記】ライバル出現
今日も今日とて深夜の公園に赴く。
目標はもちろん第一公園!
あのバネがついた揺れる遊具に乗っかって音楽を聴くのが最高なのだ。
ワクワクしながら第一公園に向かったけどなんと先客が!
珍しいな。
カップルがベンチで談笑している。
まあ3連休の中日だししかたないか。
邪魔するのも悪いし、仕方ないからちょっと遠いけど第二公園にでも向かう。
第二公園についた!
滑り台にごろ~んと寝っ転がる。
冷気で冷やされたアルミニウムが背中にあたって気持ちがいい。
目を開けるとそよ風に揺れる木々がみえる。
うーん、最高だ!
音楽を聴きながら来週のデートの場所を考える。
あーでもない。こーでもない。
てかなんでコレをぼくが考えないといけないんだ?
類は友を呼ぶというかぼくの周りには自己主張が弱い人が多いから、毎回どちらが動き出すかの読みあいが毎回発生する。
めんどくさいからそういう時はだいたいぼくが先に動くようにしてる。
長男なので、
そうこうしているうちに20分ほどたつ。
そろそろ第一公園に人がいなくなったのではないだろうか?
このままずーっと滑り台に寝っ転がるのも悪くはないけど、やはりあのバネの遊具にも乗りたい。
戻ってみると、見事に先客がいなくなってる!
肩で風を切りながら第一公園に入場する。
俺様の凱旋だ。
バネの遊具に乗って音楽を聴きながらくだらないことを考える。
今日はハロウィンについて考えてみた。
「ハッピーハロウィン」って言うけど、いったい何がハッピーなんだろう。
ハロウィンは海外のお盆のような文化と友達に教えてもらったけど、日本人は別にお盆の時期にハッピーなんていわないよな。
調べてみるとハロウィンの日にちである10月31日はケルト人にとっての大晦日のような存在らしい。
ケルト人は1年を夏と冬の2つに分けて考えているみたいで、その区切り目が10月31日だそうだ。
なるほど。
1年の区切りというのは確かに人間にとってなにか喜ばしいことだなという感覚がある。
日本人だってあけまして”おめでとうございます”っていうし、ハロウィンにハッピーがついても別に違和感はないな。
ふむふむと納得しながら、ふと周りの風景を見渡す。
あれ?だれかいないか?
3mほど離れたところに女性が一人で座っているのが視界に写る。
最初からいた?いやそんなはずはないな。
イヤホンをしていたから入ってきたのに気づかなかったのか。
なんだか気まずいな~。帰ろっかな。
そう思ったけどぼくのなかで謎の「先に公園を出たら負けゲーム」が始まった。
サウナで見知らぬおじさんとどっちが先にでるか勝負するのと同じ感覚だ。
こいつはライバルだ。
ところでこいつは何をやってるんだろう。
チラッと見た感じ腕にモフモフのなにかを抱えてる?
あぁ、犬の散歩か。
そう思ってスマホに目を戻したが、視界の端に写る獣を見て二度見する。
あれ?これ、猫じゃね?
目に映ったのは確かに綺麗な三毛猫だった。
猫も散歩させることあるんだね。
深夜の公園には面白い人がいるもんだな~とくだらない日記を書いていたら、いつの間にか女性は帰ったみたいだ。
この勝負、ぼくの勝ちだな。ガハハ。