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言い訳が言い訳を呼ぶ悪循環?

マネージャは部下が効率よく働ける環境を提供することも大切な仕事であるとされています。(実際こういう上司がいるかどうかは別として)これは言い換えると部下が「言い訳」できない環境を整備するということだと考えています。前者だととても良い上司に見えますが、後者のような表現だと何やら不穏な感じですよね?ですがこれが理解できているかいないかで、マネージャとして成長できるかどうかが決まると思っています。

例えば、残業が続いている部下Aに問い詰めたところ「PCのスペックが低くて資料作成に時間がかかったせいで残業となった」と言い訳したとします。
するとマネージャは「君のやり方が悪いだけだ。そんな言い分は認めない」と、Aさんの作業のやり方に問題があると指摘します。
マネージャの言い分に納得できないAさんは「問題点を挙げたのに、それを改善しようとしない上司が悪い。残業は上司のせいだ」と思うようになり、その不満感がさらに業務効率を下げる原因になるかもしれません。

この時マネージャはAさんのやり方が悪いと一方的に決めつけず、Aさんと会話すべきでした。そうすればPCのせいなのか、Aさんのやり方のせいなのかがジャッジできたはずです。
マネージャの一方的な思い込みが、結果として相手にさらなる言い訳のチャンスを与えたことになります。

では逆に、「よしわかった」と。「もっと性能のよいPCをすぐ準備しよう」というマネージャならどうでしょうか。あなたは「なんていい人なんだ」と思うでしょうか?

冒頭でも述べた通り、マネージャが言い訳ができない環境づくりをしたら、あなたはPCのスペック不足を理由に残業を行うことはできなくなりますし、環境改善を理由に新たな仕事が与えられたり、さらなる効率アップを求められるかもしれません。そうしてマネージャの考える「理想的な」環境づくりが完了すれば、あなたは低コストで大きな利益を生み出すマシーンとして生まれ変わることになるでしょう。そうだとしたらこれまで通り「それは甘え」で片づけて、あなたの自助努力でなんとかしろとしか言わないマネージャのほうが、よっぽど優しく見えるかもしれませんね。
(実情はもっと複雑であるということはまた別の機会に。)

ぼくは当然、皆さんに気持ちよく、効率よく働いていただける環境をご提供できるマネージャを目指しています。(ニッコリ では。

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