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人からどう思われるかは、もう考えない
ほぼ接触する機会がないけれども、20年ほど年賀状のお付き合いのある方がいます。先日、その方と一対一でお茶する機会がありました。
なが~いお付き合いなのに、まともに向かい合ってお話しするのは初めて。すごく緊張しました。
早々に話題が尽きて帰ってくるつもりをしていましたが、相手の方が積極的におしゃべりしてくださったので、気が付けば3時間も経っていました。
コミュニケーションがとても苦手な私は、ほぼ初対面の方とこんなに長く時間を共有できたことに、とても大きな達成感を得て帰ってきました。
今までの私なら、人と会ったあとは
ちゃんと話せただろうか
ちゃんと笑えただろうか
私はどんな顔をしていただろうか
相手にどう思われただろうか
ということを際限なく考え、最終的には自分にメッタメタにダメ出しをして、自己嫌悪してきました。
でも最近の私は、そういう自分へのダメ出しを一切やめました。
というのも、人と会ったあと、話した内容は覚えていても、相手の服装や髪型などを一切覚えていない自分に驚いたからです。
「自分が相手にどう見えているか」で頭がいっぱいになっていて、相手をほとんど見ていなかったのです。
もしかしたら、人はみな、多かれ少なかれ同じなんじゃないかな。自分が相手にどう見えているかや、自分が話すことで頭がいっぱいになって、相手のことなどよく注意を払っていないのではないか。
もしかしたら、相手は私のことなどそんなに見ていないかもしれない。
だったら、相手にどう見られるかをそこまで気にしなくてもいいよね。
そう考えたら、すごく気が楽になりました。
「自分が相手にどう映ったか」「相手が私のことをどう思ったか」というのは、相手の目を通してしか分からないこと。私がいくらグルグルと考えても答えは出ません。
そんなことを考えるのは、時間の無駄でしかない。
なにより大事なのは、「相手が私のことをどう思ったか」ではなく、「私が相手をどう思ったか」です。
相手が私と話して楽しかったと思おうが、つまらなかったと思おうが、私には関係のないこと。私が楽しかったのなら、私がその人のことが好きだと思ったのなら、それでいい。
そう思えるようになって、人と会うことがずいぶん楽になりました。
まず、自分にダメ出しをしなくなりました。そして、相手のことをよく見る余裕も生まれてきました。
こんな風に自分が変わってきたのは、年齢を重ねて図太くなってきたからかもしれません。だとしたら、年を取るのも全然悪くないなぁ。だって、この先もっともっと気持ちが楽に、楽しくなっていくに違いないから。
私はこのまま図太いおばちゃんとして、気軽に生きていこうと思います。