きょうの聡太くん 2023/3/10
聡太くんはきょうもとても元気である。戸棚の猫用かつおぶしを強奪しようとして手を突っ込んで戸棚を開け、かつおぶしを移動されて戸棚をガムテープで補強されてもまた戸棚を開けようとした。本当に変なものを飲み込んでしまったひとなのだろうか。
きのうちょっとお腹がゆるかったので、あまり激しく下痢をしたり食欲がなかったりするようであれば母氏に連絡して獣医さんに連行するつもりではあるが、だとしたらどんな処置をされてどれだけお金がかかるかちょっと分からない。
なおいまは元気いっぱいボールを転がして遊んでいる。朝はキャットケージの上で二度寝を満喫していたので「元気か?」となったのだが、よくよく考えたらそれより前に戸棚を開けようとしていたのであった。元気そのものじゃないの……。
それだけでなく、買い物のたらこを強奪しようとしたりとにかく食い意地が張っている。元気である。これならさほど経たずに飲み込んだ発泡スチロール片も出てくるのではと思うのだが、まだ油断はできない。
心配するのは疲れるのだが、そこには命がかかっているので楽観視はできない。わたしには心配するしかできることもないのだ、心配し尽くそうと思う。
毎晩、聡太くんに大人しく寝ていただくのが大変である。というか寝てくださるわけがない。茶の間にいていただいて、人間は歯磨きをして寝るわけなのだが、茶の間の引き戸を開けてパンパカパーンと登場し、台所に走っていってしまう。
きのうはなんとか茶の間にいていただいて、さて寝ますかとなったところで\ドサッ/と音がして、様子を見に行ったら父氏がハイボールを飲んだグラスをシンクに転がしていた。幸い割れてはいなかったが、なんでそういう悪いことをするのか。
きのうはわたしが本格的に寝るころ、母氏と聡太くんが廊下で話しているのが聞こえて、ああこれなら母氏と一緒に寝るんだろうな、と安心して眠れた。聡太くんはプロの飼い猫なので人間に甘えるのが上手いのだった。
さっき庭をでっかい野良猫が歩いていた。聡太くんは相変わらず野良猫には全く興味なしで、別のところを見ていた。
いちいち見つけてシャーしないあたりに、「ぼくはにんげんなんで」という感じがする。聡太くんは自分を人間だと思っているのかもしれないという思いが強くなった。
きょうは雨降りである。もう降るものが雪ではない。昨日はいい天気だったのでストーブをつけていると暑いくらいで、ストーブを消してお昼寝をした。
聡太くんは人間が好きだ。そういうところがわたしも好きだ。知らない人間を怖がらないし、人間にひっついているのも好きなようだ。
そういう様子を見ると、「絶対に失いたくない」という思いが湧いてくる。最後までずっと一緒でいたい、と思う。
だから早いところ飲み込んだ発泡スチロール片を出してほしいのだが、これはもう神のみぞ知る、である。
だいぶ遅れてしまったが、聡太くんの名前の元ネタのひとが名人挑戦を決めた。すごいなあと思う。相手の渡辺先生だって名人位は手放したくないはずだ。どういう勝負が始まるのか今から楽しみだ。
それからイーホンくんがイイ仕事をしてくれたおかげで、ななつまとななつま外伝が発売日に買えた。どちらから読もうかとワクワクしている。
なにより聡太くんの健康が第一なので、このあたりはゆっくりになりそうだが、まあ文庫のライトノベルである、2日あれば読めるだろう。
自分の次回作のアイディアも出していかねばならない。頑張ろうと思う。
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