きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2022/9/30
たくさん読書しようと思っていた九月が終わってしまう。あんまりたくさん本を読めなかった。これでは年間200冊の目標がやばい。
今月あんまり本を読めなかった具体的な理由に思い至らないので、まあモチベーションの問題だったんだろうなあと思う。来月こそたくさん読みたい。
きのう、聡太くんが完全にシカトしている、かじって遊ぶロープのおもちゃにいただきもののマタタビパウダーをまぶしてみた。
するとどうだ、聡太くんは熱狂してロープのおもちゃをひたすらガジガジし、ちょっといっちゃった顔をしていた。恐るべしマタタビ。
そしてあまりに熱中するのでしまおうとしたら戸棚までついてきた。もう夢中である。
ひととおりトリップしてから、トリップし疲れたのかわたしの膝でしばらくスヤスヤと寝ていたのだが、なんと爪を切られても無抵抗だった。恐るべしマタタビ。
マタタビガンギマりでロープをかじる聡太くんはちょっと怖かったが、今後も使っていこうと思う。楽しそうだし。
で。
きょう買い物から帰ってきたら、なにやら白い破片が廊下に散乱していた。なにごとか、ティッシュをビリビリにして遊んだのか、と茶の間を見ると、母氏のゴミ箱のフタを開けてひっくり返して、レジ袋をビリビリに破いて遊んだ形跡があった。
「お、お前なあ〜!!!!」という声が出た。イタズラが悪質だ。
実をいうと買い物から帰る道中、もしかしたら母氏がきのうからグツグツ煮ているイチジクのコンポートにチョッカイして「あんがいおいしいねもぐもぐ」ってやってたりして、と話していた。そこまでではないがなかなかなイタズラだ。
たぶんイチジクのコンポートはガッツリ白ワインとレモンの匂いがするので、猫的にはおいしいとは思わないだろう。しかしどうやってゴミ箱を開けたのか。分からないがこれは「めっ」案件である。
まあ、現行犯でないので叱りようがない。本人だってこの程度のイタズラで叱られるとは思っていないはずだ。
人間が帰ってきてからは大変お利口さんに、猫の布団に収まってお昼寝をしていた。いっぽうで人間のほうは先週の金曜に録画していた「竜とそばかすの姫」を観て、ツイッターのドラマ垢で見た映画通さんたちの前情報からどうやら作劇に問題があるらしい……と身構えて、しかし映画慣れしていないのでボロボロ泣いたのであった。
確かに主人公やその周りに向けられる悪意は尖っていて不気味だし、主人公の友達はひたすら悪口を言う、コンピュータに強い以外は嫌なやつだった。児相もあそこまで無能ではないだろうし、高校生の主人公ひとりに人を救わせるのはおかしいのだが、それでも涙がボロボロ出た。美しい映像と素敵な音楽で充分楽しめた。
思えば映画なんて「映画館でジブリを」で、近所のレトロな映画館にナウシカを観に行ってからこっち観に行っていない。シン・ウルトラマンが観たかったが当時は聡太くんがまだ赤ちゃん猫だったので諦めた。
最新の映画を観るには片道2時間南下するか片道1時間30分北上して県境を越えなければならない。県境をまたいでしまうと歯医者やら病院やらに行きづらくなるし、南下するにしたって片道ですでに一本映画を観られる時間がかかる。
田舎は本当に不便だ。ありがたいのは人が少ないので人ごみに遭遇することがないことくらいだろうか。田舎でリモートワーク、という話もあるが、それはもともと都会に住んでいてこそできる。そもそも田舎にはリモートワークできるような業種の職業はあんまりないのだ。
きょうはお昼に冷食食べようランラランと、カレードリアを買ってきてパッケージをよく見たらカレーのひき肉は大豆ミートでチーズは豆乳クリームだった。なんだか大変がっかりしたのだが、食べてみたら普通においしかった。
よくよく考えればわたしはカップヌードルの謎肉が大好物なのだった。大豆ミートあなどるべからず、である。
なにごとも知りもしないで好き嫌いするもんじゃないなあ、と思った。だから父方の親戚のみなさんにはでっかい声で言いたい。猫が嫌いだとおっしゃられるが、それは本当に猫を飼ってみての感想であるか、と。