きょうの聡太くんとヘドロ飼い主　2023/1/28

　放っておくと茶の間がやたら寒いので、この間の大寒波から聡太くんが夜寒くないようストーブのほかにエアコンをつけているのだが、母氏の知り合いが猫のためにエアコンをつけっぱなしにしたらヤバい額の電気料金になったとかで嫌な予感しかしない。
　そのひとは部屋の暖房がまるまるエアコンなのだと思う、と母氏は言っていたが、それにしたってヤバい額だった。ドールさんお迎えできるじゃん！！！！　という額。怖い。
　聡太くんは人間のビビりなど気にせず、高いところでスヤスヤと寝ている。おまえ〜！！！！　と思う。
　まあ明日を心配しないのが猫のいいところだ。見習いたい。

「はっくつしたいならすればいいよ。ただし、かむよ」

　きょうも雪だ。きのうは少しだけマシだったが、まだ冬将軍が白馬に乗って浜辺を駆け抜けている感がある。それは冬将軍でなく暴れん坊将軍だが。
　冬というのはいやだなあと思う。小さいころは庭に雪山を作ってスキーで遊んだりかまくらを作ったりして遊んだが、しかし大人になってしまうと冬というのはちっとも楽しくない。
　ただ木の葉っぱが落ちて聡太くんが楽しそうに野鳥の会をしているのでそこはいいことだと思う。
　そういえば獣医さんからもらっていた、聡太くんのお腹の薬が終わってしまって、ちょっと様子を見よう、ということになっているのだが、猫は寒さでお腹を壊したりはしないのだろうか。
　寒いのはかわいそうだが、灯油ストーブを焚きっぱなしにするわけにいかないし、夜はエアコンのため息みたいな温風で我慢してもらっている。しかし夜遅くになれば２階に上がっていってお布団潜入をするわけで、２階に行くならエアコンを止めておくれよと思う。
　最近、聡太くんは人間が寝るタイミングで神棚に登る。高いところにいるときに暗くしたら危ないと思って、降りてきなさいとおもちゃを見せても無視する。きのうは猫用かつおぶしが登場してどうにか降りてきてくれたが、毎回それをやるわけにもいかない。
　もうお年玉として与えたボールは一個壊して残りの３個には飽きてしまったようだ。どうすればいいだろう。

生活感のすごいひょっこりはん。

　どうすればいいだろうといえば、きのうわたしは味噌汁のカボチャで上の前歯の歯茎をやけどした。痛い。歯ブラシが当たると悶絶する。当然デンタルフロスを使ったら悶絶どころで済まないと思うので、そこ以外の歯だけデンタルフロスで磨いている。
　デンタルフロスというのは近藤勇が発明したのではあるまいか、と毎晩歯磨きしながら思う。上の奥歯が無理オブ無理だ。そして歯磨きをするあいだの孤独感の凄まじさたるや。
　まあ口の中の傷はわりと簡単に治るので、歯茎のやけどもすぐ治るだろう。そんなに深い傷ではなさそうだし。
　聡太くんは毎晩茹でササミを食べている。冷凍しておいたものをチンしたやつだ。熱くないだろうか。人間より猫舌だと思うのだが。
　聡太くんは歯磨きしなくてよくていいなあ、と思う。わたしは歯医者で歯肉炎を診てもらっているのだが、歯医者というのはできれば行きたくないところだし、歯医者で歯間ブラシされて真っ赤になっていたのに自分でやるデンタルフロスが真っ赤にならなくて「これ……ぜんぶ磨き残しって……コト……？！」と毎日思っている。
　何度だって言うが聡太くんは歯磨きしなくてよくていいなあと思う。いちおう歯磨き効果のあるカリカリをおやつに食べさせているが、人間の歯磨きはおやつではできない。うらやましい。
　まあ歯磨きしないから聡太くんの口は魚臭いのだが。