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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2023/1/21

 きのう、歯医者推奨のヒモ状デンタルフロスで歯を磨いていたら、歯の被せ物、要するに銀歯がぼろっと取れた。
 なんか引っかかるな、えい、と引っ張ったら銀歯が洗面台にカランカランと落下した。あんまりだ。
 近所の親切で丁寧な歯医者さんが廃業してしまい、よその歯医者にかかっているのだが、どうも扱いがぞんざいだし対応がよくないのでどうしても好きになれない。それとも近所の歯医者さんはガチでご近所だったから親切丁寧だったのだろうか。なんにせよ歯医者に行かねばならない。
 しかも耳鼻科の薬も切れている。もうあんまり咳も出ないので行かなくていい気もしているのだが、まだ治りきったわけではない。どうしたらいいのだろう。まだドラマ10大奥の第2話も観られていないというのに……。
 歯といえばたまちゃんがカタギでなくなったときのことを思い出す。たまちゃんはもともと歯が弱くて、牙くらいしか生えていなかった。それなのにカリカリを頑張って食べていたわけだが、たまちゃんの歯が弱って傾いて、口から飛び出して凶悪なご面相になっていた時期があるのだ。
 その歯はなにかのはずみでポロリととれた。凶悪な顔をしていたのを可愛かったなあと思い出せるというのはなかなか変な感情のような気もするのだが、可愛かったので仕方がない。食器を血まみれにして「大丈夫か?!」となったこともあったがそれも歯が抜けただけだった。

「ねむいー!!」


 たまちゃんの画像を見ると、本当に顔がまんまるだなあ、と思う。聡太くんはライオンさながらにマズルが出ている。たまちゃんより凛々しい顔だ。
 市松人形と五月人形くらいの違いだろうか。聡太くんは人間だったらたぶん武者姿も似合うのだろう。人間将棋に臨む棋士のような塩梅で。
 そういえばきょうは王将戦だ。羽生先生のコスプレも観たいので羽生先生に勝っていただきたい。掛川花鳥園で鳥まみれになる藤井聡太先生は年相応の笑顔という感じだったし、頭にウサ耳をつけて餅をつく藤井聡太先生も大変よかった。
 もしかして棋士という一国一城の主人の名前をつけてしまったばっかりに、戦国武将みたいな猫になってしまったのだろうか。噛む! 引っかく! 暴れる! を毎日やられるとそれなりにダメージを喰らう。
 聡太くんは武将だとしたら誰だろう。彫りの深い顔だちをしているので、今年の大河だと武田信玄(阿部寛)だろうか。美しいという点では徳川家康(松本潤)のような気もする。
 今年の大河は「面白けりゃいいんだ面白けりゃよう!!」というノリだなあ、と思う。言ってしまえば大河は娯楽時代劇である。高尚で難しい必要はなく、日曜夜に楽しく観られればそれでいいのだ。だからとりあえずのところ面白いと思って観ている。

噛む噛むエヴリバディ。


 最近ときどき思うのだが、書いていて「ああ、これ書くのは楽しいけど他人が読んでも面白くないな」というようなものを生産しているとき、それはえねっちけーが失敗作の朝ドラを放送しているときのようなものなのだと思う。
 あのすごいドラマを次々作るえねっちけーも、たまに面白くない朝ドラを放送する。だからど素人のわたしが面白いものを安定的に生産できるわけがないのである。
 プロだからこそ面白くないものを流さねばならないという悲しみがそこにある。アマチュアだからクオリティに凝ることができるのだ、という気がする。
 とにかくわたしがやるべきことは早くプロのライターになって食えるものを書くことだ。道は果てしなく遠いが聡太くんを養うために頑張ろうと思う。

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