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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2023/10/22
きのう、夜に少しゲームをして、読書をして、さて寝るかと布団に入ってもさっぱり眠れなかった。おそらくおやつに飲んだマウントレーニアのカフェインを侮ったせいだと思われる。
寝るのが遅くなると翌朝やたら早く起きてきてしまう。起きてきたらラグビーワールドカップのイングランド・南アフリカ戦のラスト1分のところで、聡太くんは母氏の膝の上で仏頂面をしていた。
きのうの夜、聡太くんは早いうちに2階に上がっていって、母氏と寝ていたらしいのだが、母氏っがラグビーワールドカップを観に起きたせいできょうも早起きしてしまったらしい。
そして案の定、「お登勢」を(ぜんぜんストーリーはわからんのだが)ぼーっと観ていたら手をガリガリ噛まれた。
人間の朝ごはんの、卵納豆をかけたご飯の茶碗が空になると、聡太くんはいそいそとやってきて茶碗をペロペロとなめていた。おいしかったらしい。聡太くんは卵が好きである。
食いしん坊の猫というのは程度問題だがかわいい。たくさん食べるのは素晴らしいことだ。
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きょうはだいぶ久しぶりに新型コロナのワクチンを打ちにいく。しかしこのクソ寒いなか腕をすぐ出せる服装とはなんなんだと悩んでいる。
その点、猫は服を着ていないから注射するときどうしようと考える必要がなくてうらやましい。まあ猫の場合注射などしないで済めばそれでいいのだが。
猫も歳をとれば病気もするだろう。変なものを食べて食あたりすることもあるだろう。しかし猫は自分の体調を説明できない。
聡太くんは具合が悪いのがとにかく分からない人だ。肺炎のときだってけっこうひどくなるまでさっぱり気付かなかった。だからいつもしつこく様子を見ている。
インスタを見ていたら「具合が悪いと股にしっぽを挟んでうずくまる癖がある猫」という漫画が流れてきた。そういう分かりやすい動きをしてくれると大変助かるのだが、聡太くんはとにかく具合が悪いのが分からない。
具合なんて悪くしなくていいのだ、元気で長生きしてほしいのだ。
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元気で長生きしてほしいと思う一方、果たして本当に自分で最後まで面倒を見られるのか、という妄想が頭を掠めることがたびたびある。聡太くんが大事だからだ。聡太くんを手放したくないからだ。
統合失調症の妄想だと思えば気分が楽になりはするのだが、現実みのある不安ゆえに簡単に妄想だと片付けられない。
もし生活保護を受けるようなことになったら聡太くんとお別れしなくてはならない。だからそれは全力で回避したい。
現状、わたしは「無職」という詰めろに「公募やカクヨムに投稿する」という詰めろ逃れの詰めろをかけて凌いでいる、という状態である。早く商業で活躍できる作家にならねばならない。
20代のころ、酔っ払って深夜のニューヨーク(日本は昼過ぎ)からフェイスブックのメッセンジャーで電話をかけてくる同級生がいた。彼は「お前の人生は面白いんだからお前の人生を書け」といっていたが、人生を振り返っても面白かったことなどほとんどない。ただ単に他人と違うというだけだ。
わたしだってできることならふつうの人生を生きたかったのだ。詰めろ逃れの詰めろで粘り続ける人生なんて望んでいなかった。
聡太くんと幸せに暮らすために頑張って生きていかねばならない。作家になりたい、ではないのだ、作家にならねばならないのだ。