きょうの聡太くん 2024/4/20
聡太くんは今朝もお腹ゆる太郎くんだったらしい。これでは次の月曜日の動物病院がほぼ確定だ。
いちばんに起きてきて片付けた母氏が言う感じでは下痢ではないのだろうが、月曜日から毎日下痢止めと整腸剤を飲んでいるのにお腹がゆるいというのは問題だと思う。
しかもいつもの獣医さんなら「割って飲ませて」と言われる薬を1回1錠で1日2回飲ませているのに、である。これはかなりの問題だ。
しかし本人はそんなのどこ吹く風で、人間の朝ごはんのゆで卵を欲しがっていた。母氏が黄身だけひとかけら与えると「うまいうまい……うまいうまい……」とモグモグしていた。
人間の食べ物をあげちゃいけないのはわかっている、しかしケージの中で「それをよこせー!!!!」と絶叫されたのではあげるしかないではないか。
猫の楽しいことというのは大部分を食事が占めているのは想像がつく。だから毎日ケージに入れられるたび「はやくごはんをよこせー!!!! ここからだせー!!!!」と大絶叫するのだ。
楽しいのは大事である。「おいしい」がその「楽しい」の多くの部分を占めているのだから、おいしいものを食べさせてやりたい。
最近夕飯のあとに民放のやかましい番組を観るのが嫌で、よく食器洗いを引き受けて台所で食器を洗っているのだが、背後から視線を感じて振り返るとだいたい聡太くんがテーブルの上からわたしを監視している。食器をすべて洗い終えるまでじーっとそこで見ているのだが、父氏がタバコを吸いにくると「けむーい!」という顔をして逃げていく。
なんでわたしを監視しているのかは分からないが、聡太くんは人間が好きだ。人間の家で生まれて人間のところで育ったからだろうか。知らない人間がくるとダッシュで出迎えに行き、「シャーッ!」と激怒するか慌てて引き返すのだが、それならなぜ出迎えるのか。
庭に知らないうちに生えてきた謎の木がでっかくなってそろそろ切らないとまずい感じなので、近いうちに叔父上に助けてもらうか、という話をしているのだが、聡太くんはやっぱり激怒するのだろうか。
去年の年末だったか、母氏は普段使い用のトートバッグを買ったのだが、それをお店の人は程よい厚さのビニール袋に入れて渡してくれた。白いビニールにお店の名前が入ったものだ。大きくてなにか使い道もあるだろうと取っておいたら、知らないうちに聡太くんにビリビリに破かれていた。
トイレットペーパーだってパッケージのままトイレに置いておくとパッケージをガリガリバリバリされてしまう。市指定のゴミ袋も放っておくとクチャクチャ噛まれる。とにかく聡太くんは「厚手のビニール」が大好きなのだ。
何が楽しくてそんなもの噛むのだろう。とうの昔に「乳歯が抜けて歯が痒い」という状態ではなくなっているはずだ。だって2歳だ、完全に永久歯になっているはずである。
歯が痒かったころのくせが残ったのだろうか。なんにせよしつけ大失敗である。
猫が大人しくしていたのに突如豹変し猛獣になるというのはインスタなんぞを見る限りありがちなことのようだが、人間に隠れて激しいイタズラをするのもよくあることなのだろうか。人間の子供みたいだと母氏なんかは言う。
とにかくイタズラはほどほどにしてほしい。ビニール袋を飲み込んだら大騒ぎになるぞ。