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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/1/19

 どうしてテレビは可哀想な犬猫が好きなのだろうか。特に犬がひたすら飼い主を待ってじっと駅にいる、みたいなエピソードが大好きだと思うのだがどうなのだろう。
 きのうテレビを観ていたらやっぱり可哀想な犬のエピソードをやっていて、あまりに可哀想でたいへんしんどかった。比較的近年の話だったらしく実際のカラー映像まであって、テレビはやっぱりお涙頂戴が好きなんだな……と思ってしまった。
 インスタでさえ、猫の画像を投稿しているとオススメと称して可哀想な犬猫が流れてくる。捨てられていた猫だとか虐待されていた猫だとか。それが現実ということなのだろうか。
 でも長期間放置されてボーボーになった犬をきれいに洗ってカットする動画はなんだか幸せなので好きだ。犬としては「ぼくはなにをされているんだ?」と思っていそうだが。
 聡太くんを一生幸せな猫にするために、頑張っていく所存である。

「ぐう……ぐう……」


 外に鳥がたくさん来る。伸び放題の庭木があるからだろう。聡太くんはそれを見るのに夢中だ。
 父氏がいっとき「庭の木をぜんぶ切ろう」と言っていたのだが、なんとなくもったいない気がする。鳥が来なくなったら聡太くんが退屈してしまう。
 庭には古くて伸び放題で屋根にかかってしまっている梅の木がある。毎年4月の頭くらいに咲く。それを見ると春だなあと思うので、梅の木は短くする程度にしてほしいなあと思う。そしてたまちゃんや昔飼っていた犬のお墓も、拝んだりするわけではないが踏まれてほしくはない。
 まあ父氏はなかなか行動に移さないタイプなので、庭木を真っ平にするかどうかは分からない。それにもしそうなったら鳥の餌台でも置けばいいのだろう。
 聡太くんは外の世界に憧れたりするのだろうか。絶対に外に出さないつもりで暮らしているし、チョッキンしたので外への興味はうすれているはずだ。それでもじっと外を見ていて、なにか楽しそうだと思ったりするのだろうか、と考えてしまう。
 やっぱり首輪チャレンジは必要なのかもしれない。たまちゃんだって若いころは年1くらいで脱走していた。
 近所の、小さいころ可愛がってくれたおじいさんは、いい犬を飼うのが趣味だった。ボクサー犬の子犬を飼い始めて、その子犬が逃げ出したことがあるらしいのだが、そのとき子犬を見つけた人が、「こんないい犬を飼うのは●●さんに違いない」と、そのおじいさんのところに犬を連れて行ったらしい。大正解であった。
 聡太くんも一目みて「これは飼い猫だ」と分かるなら首輪チャレンジは不要なのだが、どこからどう見てもふつうの猫である。それもまた好ましいところなのだが、野良猫と間違われて捕まって悪い人たちにいじめられたりしたら困る。
 家から出さないつもりでもなにかしらのうっかりというのはあると思うので、なんとか首輪チャレンジを頑張りたい。

ポテチを巡る攻防。


 最近聡太くんと父氏がポテチを巡って攻防を繰り広げている。たぶん猫にはポテチを食べさせてはいけないと思うのだが、聡太くんは以前盗み食いしてポテチがおいしいものだと知っている。
 父氏が仏壇からポテチを出してくれば、「それたべていいやつ?」と聡太くんは近寄っていく。父氏はすっと寝巻きの上に着たセーターの懐に隠す。「ないのかあ」と聡太くんが遠ざかったところでポテチを食べる。匂いですぐ気付く、の攻防である。
 最近は父氏も聡太くんに盗られないで食べる方法を分かってきたらしく、ここ何日かはポテチ泥棒は起きていない。しかし油断してはならない。
 ジャガイモといえばえねっちけーEテレの「0655」という番組の、今年の「干支ソング」に登場するジャガイモがかわいい。干支であるウサギのついたお餅を盗んでいく極悪なジャガイモで、ラスボスとして「じゃがキング」というのが登場する。それがかわいい。すきっ歯で目が点である。キーホルダーが欲しい。
 なのでときどき聡太くんが悪いことをしていると「じゃがキング!!!!」と呼んだりする。別に聡太くんはすきっ歯でも目が点でもないのだが、なぜかどうしても「じゃがキング」と呼んでしまう。わけがわからないよ!!!!
 たぶん人間にはかわいいものを変な名前で呼びたいという欲求があるのではないだろうか。じゃがキング以前から「そうたろう」とか「坊ちゃん」とか呼ばれているわけだし。

 いま聡太くんはとても大人しく寝ている。あの暴れん坊がねえ……と思ってしまう。起きていれば暴れん坊なのだが、だんだんと大人っぽくなってきたのかもしれない。
 わたしも大人にならなければならない。

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