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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2022/7/28

 7月がだんだん燃え尽きそうになってきた。来月で聡太くんは生まれて5ヶ月になる。成長があっという間すぎてびっくりする。
 うちに来たときは物心のついていない子猫だった聡太くんが、いまではすっかり「電子レンジが回っているとパウチのキャットフードを温めている」ことや、「買い物袋にはお惣菜が入っている」ことを理解してしまった。
 高いところにも簡単に登るし、高いところから簡単に着地することもできる。とにかくスクスク育っている。
 きのう、絵画教室で、猫過激派の絵の先生と話していて、キン●マはどういうタイミングでチョッキンすればいいのか、という話になった。絵の先生の家にいる18歳の長老猫(巨大)は、一歳になるかならないかくらいでチョッキンしてもらったらしい。あまり小さいうちにチョッキンすると感情の薄い子になってしまうらしい、と絵の先生は言っていた。長老猫くんが子猫のころは、聡太くん行きつけの獣医さんがまだ手術をやっていて、獣医さんがよく鈴カステラを確認してから「これくらい育てば大丈夫」となってチョッキンしたらしい。
 聡太くんには楽しい人生、いや猫生? を送ってほしいので、もうちょっと様子を見てみることにした。2キロを目処にとか6ヶ月を目処にとか、いろいろな説があるが、そこはやっぱり個体差があるのだろうし、一つの説だけを信じるのは間違いなのだろう。

吠えているのでなくあくびです。


 聡太くんは「受け身」がとれる。抱き上げようとするとごろりと転がり、抱き上げられるのを防ごうとする。その状況から抱き上げれば確実に反撃されてしまう。
 もう片手で持ち上げるのがしんどい重さになってきたし、ケージに入れようとすると手を突っ張って抵抗してくる。すっかり猫だ。
 体もびろーんと長いし、これからますます育つと思うと幸せな気分になる。ただし噛み癖てめーはだめだ。
 読書の妨害も好きで、勉強のために付箋を貼りつつ読んでいたら、付箋をかじりにきた。本からスピンが出ていても猛烈に攻撃してくる。お前という子は本当に……である。
 聡太くんが元気なのがいちばん嬉しい。きょうはお腹の調子が戻ってきたのでいったん薬を休んでみることにした。獣医さんに、「お腹の調子がいいようなら薬は加減していいよ」と言われたからだ。
 健康に大きくなってほしい。そして20年くらい生きてほしい。

チューイング靴紐。


 SNSに疲れた人にオススメのアプリがある。「ドコノコ」という、犬猫の画像が投稿できるアプリだ。犬猫好きしかいないのでひたすら平和な世界が広がっている。
 そのアプリでよく見ている、トイピアノやチンベルを演奏したり、人間のおしゃべりを真似する芸達者なワンちゃんがいるのだが、そのワンちゃんは老犬で、病気になってドッグフードを受け付けなくなって、毎日点滴をしているらしい。もう歩くのも難しいようだ。
 その投稿を見て、先代猫たまちゃんを思い出さずにはいられなかった。流石に毎日点滴ではなかったが、シリンジのご飯をぺっぺっと吐き出したり、トイレで動けなくなったりしたのを思い出してしまう。
 そのワンちゃんはついこの間の冬、どうやら雪のたくさん積もるところに住んでいるらしく、雪でできた山を登って楽しそうにしていた。
 思えばたまちゃんだって、去年のいまごろは元気いっぱいにキャットフードを食べていたのだ。あまりに時間が流れるのが早すぎる。

 聡太くんとたまちゃんでは根源的に別人、別猫だ。たまちゃんを失った悲しみは聡太くんのイタズラでは埋まらない。
 もちろん聡太くんは可愛いしもはや家族の一員で、心の底から愛している。でも、たまちゃんのいなくなってしまった世界は、どう頑張ってもたまちゃんのいる世界には戻らない。命というのはそういうものなのではないだろうか。

 セミの鳴き声が聞こえてきた。ご近所で大きな木を切ったらしく、わたしが小学生のころのようなセミの大合唱ではない。
 聡太くんは夏をどう思って過ごすのだろうか。楽しい季節であればいいなと思う。

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