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きょうの聡太くん 2024/4/17

 きのう、うっかり聡太くんの晩御飯を1時間早く与えてしまった。なんというか時間感覚が狂ってしまった感じだ。
 聡太くんがお腹空いたと騒いだわけではなく、そのとき聡太くんはスヤスヤと寝ていて、「ご飯食べるか?」と聞いて「いまなんかいった?」みたいにしてこちらをちらっと見るだけだった。
 だがわたしが時間を間違えているのだから当然聡太くんに「いちじかんはやいんですけど」と言う気はなく、ケージに入れればご飯だと思って「はやくよこせー!」といつも通り騒いだので当たり前にご飯を食べさせてしまったのだ。
 あまりに当たり前に食べているので時計をみて初めて気づいた。そもそもあげるときに時計を見ろという話である。
 どうもここのところくたびれていてよろしくない。それに薬を飲ませねばとはやってしまう。
 なお聡太くんはケージに入れられたときに以前よりは健康そうなUNKOをぷりっと出した。早く万全の状態に戻っていただきたい。

 それから、きのう聡太くんは猫生初の「なれないおやつはいらないです」をやった。
 母氏の同僚が買った、乳酸菌入りのちゅーるのジェネリックみたいなおやつを、同僚さんの猫ちゃんは「いらなーい」と言ってさっぱり食べなかったそうで、あまりを母氏がもらってきたのだ。
「ほら聡太くんいただきもののおやつがあるよ」と言ったら聡太くんはとてもとても喜んだ。いやいただきものというのは聡太くんには分からないと思うが。
 だがそのおやつの封を切ってちょっと絞って鼻先に近づけると、「これなに?」という顔をした。「ほらおやつだってば」と食器に少し絞ってやっても興味ナッシンだ。
 聡太くんは「これおやつじゃない。ちゅーるがいい」という顔をしていた。その猫のおやつの匂いを嗅いでみたが、ちゅーるのように分かりやすくおいしそうな匂いはしなかったので、それで興味を示さなかったのだと思う。
 食いしん坊の聡太くんも慣れないおやつはいやだ、という猫らしい感性があるのがとても興味深い。
 しかしせっかくいただいたのにもったいない話である。ひとパックに4種類の味が入っていて、他の味なら食べるかもしれないので、実験してみてから処分するつもりだ。
 もらってきた母氏もてっきり聡太くんが食べるものだと思っていたようで、左手で「●●ちゃんのおねえさん おやつありがとう そうた」とかいうメッセージを書く練習をしていた。隅っこに「大志」の揮毫まで入っていた。無念。

カタツムリみたいだねえ。


 しかしこれではいなば食品に対するちゅーるの不買運動ができない。
 もとより聡太くんがあれだけ好きなのだから不買運動などできないのだが、できることなら不買運動をしたくなるようなひどい事件ではないか。猫や犬を幸せにするだけでなく人間も幸せにするべきだ。しかも会社からの説明文が説明文のていを成していないのだからお話にならない。
 だからたぶん日本じゅうの猫好きが悩んでいると思う。特に歳をとって弱った猫はちゅーるが希望だったりするのだ。病気で粉薬を飲ませなくてはならない猫にとってもちゅーるは薬を飲ませる有効手段なのだろうし。
 おのれいなば食品。猫の大好物という盾を持ち出されたら不買運動ができない。猫には人間の都合なんて分からないのだ。人間からみていなば食品が炎上していても、猫からしたら「ちゅーるつくってるかいしゃがえんじょう……? つまりちゅーるにやきざかなあじがでるの……?」ということになるのではあるまいか。
 とにかくいなば食品にはちゃんと事件の経緯をしかるべき方法で発信していただきたい。その上で、ちゃんと謝罪するなりして、変わらずちゅーるを作り続けていただかないと困る。頼みますよマジで。

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