きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/5/30
きのう、母氏が休みだったので、大きな書店に行ってきた。大きな書店、と言ってもブックスモアなので、ポイントが貯まったり取り寄せができたりみたいなみたいなありがたいことはないのだが、それでも田舎者には充分な本屋である。そのうえ文房具のコーナーで、トーンやペン先といった漫画用の画材も売られている。まあ漫画は描かないのだが。
いろいろ見ていて、ライトノベルでないエンタメの文庫本の買い方というか選び方が分からず、学術文庫のあたりをウロウロしていたら、「仁義なきキリスト教史」なる本を発見した。取り出してみると、背中に磔刑のキリストのモンモンが入った、ふんどし姿でドスをもった男の後ろ姿が表紙だった。ショッキングすぎて買ってきてしまった。
絵本のコーナーで、「ねこのすしやさん」を探したのだが、まだ入荷していないようだった。図書館に入るはずなのでじきに読めるとは思うのだが、図書館に本を入れている会社というのがとにかく遅いのだと図書館員の母氏が愚痴っていたのでまだしばらくかかるだろう。
この「ねこのすしやさん」は、「ねこのようしょくやさん」「ねこのラーメンやさん」という絵本の続編である。なんだかクセの強い顔をした、妙にリアルな猫が登場人物である。
思えば猫が直立二足歩行する絵本はいっぱいあるのに、犬がそういう直立二足歩行する絵本というのはあまり見たことがないような気がする。猫のほうが仕草が人間っぽいからだろうか。
たまちゃんと暮らし始めたころ、その仕草の人間っぽさにとても驚いた。そこがかわいいし、もしかしたら中世ヨーロッパのひとはそこを不気味だと思って、猫を魔女のお供にしたのかもしれない。
聡太くんはきょうもフリーダムである。さっきまで2階でボーッとしていたのに、寂しくなったのか退屈だったのか、降りてきて自分の布団で寝始めた。
聡太くんは自分の布団を自分の布団と認識している偉い猫だ。ただし夜はだいたい父氏の椅子で丸くなっている。ほどよく凹んでいるからだろう。
夜、「よっしゃ、聡太くん寝てるしぱぱっと済ませてさっさと寝よう」と支度をしていると、何故か聡太くんは起きてきて台所から猫ビームを発射し始める。まあ鈴の入ったボールを転がしてやれば一発で追いかけるので、それを茶の間にホイと投げてやればいいだけなのだが。
これを書いているのは昼前だ。もうまもなく「おなかすいた〜」と騒ぎ出すことだろう。きのうは茹でたてのササミをもらってうれしそうだった。あと焼いたホッケの干物もちょっとだけ食べて喜んでいた。かわいい。
人間の食べ物の味を覚えてしまうのはよくないことだが、猫だっていつも味気ないキャットフードでは飽きてしまうのではないだろうか。人間だってたまにアイスを食べるわけで、少々お魚をもらってもいいのではないか。
たまちゃんは食べ物を受け付けなくなっていた亡くなる前の日に、人間の夕飯に並んでいた、脂の乗ったカツオの刺身をうまいうまいと食べていた。食べることは喜びだ。
聡太くんはときどきひどいイタズラをするし、すごく賢いヒトの名前をつけたのに今ひとつ賢くないのだが、それでもかわいさが削がれないのがすごい。
人間だったらどんなにきれいな人でも、賢くなかったり平気でドッキリをやったりするような人だったら好きになれない。ましてや物理的に噛みついてくる人だったらぜったい好きにはなれない。
猫は偉大である。噛まれても引っかかれてもかわいいのだ。どんなイタズラをしても、どんなにアホの子でもかわいい。すごいなあと思う。
そういえば聡太くんの名前の元ネタのヒトが叡王のタイトルを防衛した。すげえなあと思う。そして次の日に三陸鉄道の1日駅長をやっている姿は完全に単なる鉄オタであった。
戦っているときはまるで宇宙人なのに、こういう姿をみると普通の若者に見えるのが好ましい。
これからすごい記録をこさえたりするのだろうか。楽しみである。