きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/5
きのう、「針やハサミを使わない工程なら大丈夫かな」と、手芸の道具を茶の間に持ち込んでみた。
聡太くんは確か寝ていたのだが、ガサゴソと刺繍の図案を刺繍シートに写し始めたら、「なんだなんだ、なんだそれは!?」とやってきて、型紙にしているトレーシングペーパーを噛もうとした。このままやるのは不可能だし、刺繍シートは水に溶ける樹脂でできているので、口に入れたら大変だ、と茶の間で手芸するのは諦めた。
とりあえず知らないものは口に入れて確認したかったらしい。これでは茶の間で手芸をするのは永遠に不可能ではないか。
チョッキンして子猫のころよりは格段にマシになってこれだ。どれだけ好奇心が旺盛なのだろう。好奇心の塊ではないか。
それにしても知らないものは口に入れる、というのはぜったいに危険だと思う。その理屈でいくと野生を生き延びられないではないか。
聡太くんが飼い猫でよかった。家のなかなら安全でないものを取り除くことができる。
きのうはコートを買いにいった。うんと高いものではないがちゃんとしたコートを買った。たいへん満足したしクソ田舎のクソデカスーパーの店員とは思えないような丁寧な対応を受けてちょっと感動した。
そのコートも、きっと茶の間や聡太くんの縄張りであるピアノの部屋などにかけておいたら噛み噛みされてしまう、と思ったので、紙袋に入ったまま自分の部屋に隠しておいた。
コートで思い出したのだが、たまちゃんは父氏が背広を着ているとビックリする子だった。何故かわからないが、当時背広を着る仕事だった父氏が、仕事にいく支度をしていると、たまちゃんは怖がって隠れていた。
もしかしたら新しいコートを着て聡太くんの前に出たら、「な、なんだ!? そのぐれーのかわはなんだ!?」となるのではあるまいか。
猫は人間の服をどう認識しているのだろうか。もしかしたら人間が服を着たり脱いだりするのを「なんで?」と思っているかもしれない。
聡太くんが母氏のバッグにボールを入れる新しい競技に夢中である……という話は何度かした。
聡太くんがバッグにボールを入れる競技を始めてから、薄ぼんやりとルールが制定されてきた。バッグに入れたら6点入る、とか。
で、きのうしばらく茶の間を離れて、また戻ってきたら、母氏が「24点取ったよ」と言っていた。聡太くんはバッグにボールを4回も入れたらしい。どんなアスリートだ。
人間は動物の行動を擬人化したがる生き物である。だから聡太くんのやっている新しい競技のルールを考えたり競技の様子を面白がったりするのである。
それにしても猫の身体能力というのは凄まじいな、とよく思う。たまちゃんは聡太くんのように暴れたりはしなかった。やはり聡太くんは男の子だ。「きかね男わらし」だ。「きかね男わらし」だから悪いことをいっぱいするのだ。
むしろ暴れていないと心配まである。聡太くんは甘えん坊将軍だが暴れん坊将軍でもあるらしい。猫は面白い。
聡太くんはなんだかんだ自分の布団が好きだ。我が家にやってくることが決まったときに買ったドーナツ型の猫ベッドである。
人間が食事をしているときや茶の間にいるとき、人間の膝でないところにいればそれは父氏の椅子か自分の布団だ。たいてい頑なに布団で寝ている。父氏が茶の間を出て行っても、布団でスヤ……と寝ていることがよくある。
きっと子猫のころからずっとそこで寝ているから、「これはぼくのふとんだ」と認識しているのであろう。猫は猫なりに自分の寝床というものを認識しているのではあるまいか。
しかし猫用の布団はいささか小さくなったようで、よく脚がはみ出ている。足がはみ出た結果、猫型多脚式兵器2号になっていることがよくある。でももしかしたら、狭いところというのは落ち着くのかもしれない。
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