きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/10/16
きのう聡太くんはどこからかボールを見つけてずっと走り回っていた。ずっと行方不明だった鈴の入ったボールだ。どこで見つけてきたのだろう。
廊下をドドドドと走っているのを見ると「若いんだなあ、健康だなあ」と思う。若くて健康であるというのはいいことだ。
走る! 暴れる! 噛みつく! と暴力三原則をやっているときとか、ご飯が欲しくてケージをガタガタ言わしているときとか、本当に若いなあ……と思う。歳をとるにつれて猫というのはずっと寝ているようになる、というのはたまちゃんで体験したことだ。
聡太くんは男の子なので、なんというか強い! 激しい! 荒っぽい! というのを感じる。気がつけば手をガリガリ噛まれている。そういうところもまた愛おしい。
きのう聡太くんの目頭に目やにがついていて、かじられながら取ってやった。聡太くんの目やにはいまのところ若干カサッとしている。
たまちゃんは目やにの激しい子だったが、黒猫だったので目やにで顔が汚れていることはあんまり分からなかった。しかし目やにはけっこう出ていてわりとベタっとしていて、拭いてやるとティッシュが汚れたものだった。
たまちゃんはおいしいものを食べるとぼろりと涙をこぼす不思議な子だった。聡太くんはいままで涙をこぼしたところを見たことがない。猫も1人1人違うんだなあと不思議に思う。
最近、お気に入りのノンアルコールビールが店頭から消えてしまった。もう生産を終了したのかもしれない。
そういうわけで別のノンアルを買ってきて飲んでいるのだが、きのう聡太くんは「なんだこのにおいは……ぼくのしらないやつだ……」という顔でスンスン匂いをかいでいた。
猫なりに違うノンアルを飲んでいることが分かるらしい。賢いねえすごいねえと思う。いや賢くはないのだが。
もともと飲んでいたノンアルがそんなにビールっぽくないものだったので、猫的には「なんだかさけくさいののんでるぞ」と思うのだろうか。アルコールの匂いはしないものの……。
前にも書いたかもしれない、いやたぶん書いたと思うのだが、聡太くんは人間を監視するのが好きだ。
食器を洗っているとどこからか現れて台所のテーブルからじっとこちらを見ている、見ているというかガン飛ばしというか、とにかくじっと見ている。猫は不思議だ。
ただ食器を洗っているとき父氏が台所でタバコを吸っていることがあって、そういうときは来なくていいのだ、と思う。父氏は15歳のときからヘビースモーカーをやっているという筋金入りの喫煙者だ、ストレスフルな仕事をリタイアしてタバコの本数は減ったもののそれでも一休みというときはタバコを吸う。取り上げたら可哀想だが受動喫煙はしんどい。
わたしはいいのだが聡太くんの肺は悪くならないだろうか。心配である。
最近よく「ペット保険は必要だろうか……?」と考える。
いつどんなことをして獣医さんのお世話になるか分からないわけで、それに備えるのは必要だと思うのだが、ふつうに貯金していれば大丈夫なのではないだろうかとも思う。
取り寄せた資料には「猫がおもちゃのリボンを飲み込んでしまい、手術で取り出した」ときの保障が例として載っていた。恐ろしい。聡太くんもやりかねないと思うとますます恐ろしい。
でもふつうに貯金していれば、手術代を払うのはそう大変なことではない気もする。もちろんすごいお金がぶっ飛ぶのだろう、でも毎月2000円くらい払ってなるかどうか分からない病気やケガに備える必要はあるのだろうか。
備えたいのは確かだが、いまの元気いっぱい暴れている健康な聡太くんが、すごい額のぶっ飛ぶような病気にかかるとはあまり思えない。もちろん誤飲して……ということはありそうだが、聡太くんのお気に入りはリボンでなくボールだ。ときどきポリ袋をクチャクチャ噛んだりもするがだいたいペッと出す。
ペット保険に無理に入るのは必要ないのでは、と思うのだが、いっぺんスマホから見積もりをした保険会社からしつこく勧誘のメールマガジンが来る。しかもメールマガジンは保険を契約しないと止まらないのだそうだ。そのうえその保険はクレカのみの支払いである。きれいな詰みなのだった。