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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2025/2/14
きのう昼風呂から上がってきたら聡太くんが乱暴狼藉を働いた痕跡があった。茶の間の棚の上に置かれているウイスキーのびんが倒され、同じ棚に置いているたまちゃんの写真も倒され、並べてあるCDとそれを止めている別の写真立ても倒されていた。
破壊工作と言いたいが実際のところなにも壊していないのでこれは乱暴狼藉である。ウイスキーとCDが無事でよかった。聡太くんが登れる棚にウイスキーのびんを置いておく父氏はやはり現実をちゃんと見ていない。
それで、キャットタワーもとい神棚によじ登って「いーえ? ぼくはわるいことなんてこれっぽっちもしていませんけど?」の顔をしている聡太くんを、「これろー!!!!」と軽く叱ったものの、現行犯じゃないと無意味なんだよなあ……とふと食器を見たらカリカリを綺麗に食べていたので、お説教はやめて「カリカリこんなにきれいに食べたんだ! えらいね! すごいね!」と誉めて伸ばす教育をすることにした。ブレブレだ。
まあなにも壊していないのだから叱る理由はほとんどないのだが、それにしてもなぜそういうことをするのだろう。
高いところのものを倒したり落としたりするのは猫の大好きな遊びだ。たまちゃんだってけっこうやったし、聡太くんは去年、大河ドラマの真っ最中に物置のタンスによじ登って上に置いていたプラスチック製のたまちゃんのキャリーを叩き落とし下にあった古いファンヒーターともども破壊した。そのときはそりゃもう「ドンガラガッシャーン!!!!」という音がした。
聡太くんはやることのスケールがすごく大きい。それを見ると男の子だなあと思う。
高いところ、といえば、父氏は喫煙者なのであるが、灰皿をいつも冷蔵庫の上に片付けている。
たまちゃんは冷蔵庫になんか登らなかったから安心しているのだろうが、聡太くんは冷蔵庫に登るのである。だから灰皿という危険なものを冷蔵庫の上に置くのはやめてほしい。タバコの灰は猛毒なのだ。人間だって簡単に殺せるのだ。
きのう聡太くんが冷蔵庫によじ登って、使っていない灰皿を思いっきり踏んでいた。使っていない灰皿だからいいのだが、どうして父氏は冷蔵庫の上を安全だと思うのか。
冷蔵庫にも登るし、たまちゃんが生涯でいちどしか登らなかった台所奥の戸棚にもわりとふつうに登る。どうしてそういうことをするのか。それでいいと思っているのか。わけのわからないやつだ。
たぶん本人、本猫が話せるなら「え? たかいところにのぼるののなにがわるいんです? ねこぞくとしてとうぜんのよっきゅうでは?」と笑われることだろう。
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さて、きょうはバレンタインデーである。猫はチョコレートを食べられないので我が家にバレンタインデーはない。というかわたしの記憶ではそもそも誰かにチョコレートを配るようなことをしたことがない。高校で友チョコとかやってたのだろうか。小学校も中学校もお菓子の持ち込みはバレンタインデーでも禁止だった。
なのできょうは全力で聡太くんをかわいいかわいいしよう、と思っている。聡太くんはかわいい、そして家族全員にベラボーに愛されている。
ここまで家族全員に愛されているのがとても不思議だ。そりゃもうなろうの女性向け恋愛ラノベのごとく溺愛されている。猫は猫可愛がりできるのがいいところだと思う。
犬は節度をもって向き合いきちんとしつけねばならないし、もしかしたら人を噛んで事件になるかもしれないが、猫は犬とは強さのベクトルが違うので、しつけっぽいことは必要ない。まさしく猫可愛がりできる。
まあしつける必要は本猫の気質によってあるのかもしれないなあ、と手を噛まれながら思ったりする。だがもう遅い! のである。もう聡太くんが悪いことをしているのを叱ったとてあまり意味はなかろう。
だからこれからも家族に愛されてのびのびと育ってほしいというのがいちばんの願いである。