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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/10/29

 このあいだインスタを見ていたら「猫用語いくつ知ってる?」みたいな動画が流れてきた。
 それで知ったのだが、猫のおしっこのあのくっさい匂いの元凶となっている成分は「コーキシン」というらしい。しかも外国語をそのままつかっているとかでなく、猫が好奇心旺盛だからついた名前らしいのだ。
 猫は好奇心旺盛な生き物である。それはだれもが知っていることだ。クエスチョンマークはもともと猫のお尻の穴としっぽだというのも聞いたことがある。
 ちなみに聡太くんはきのう、人間が退屈を持て余して「ひつじのショーン」の録画を見始めたとき、「なんかぶーんってとんでるよ」と蛍光灯のほうを見ていて、なんだろうと蛍光灯を見たらカメムシだったのだった。殺虫剤をぶっかけたが効かず、ガムテープ捕獲するにも殺虫剤の油分でテラテラになっていてひどく難儀した。
 まあ朝起きたらカメムシをもぐもぐごっくんして吐いていた、とかでなくてよかった。

 聡太くんも留守番は寂しいらしい。出かけて帰ってくるまでに時間がかかると、帰ってきて廊下の戸なり玄関のドアなりを開けた瞬間「ニャーンッ!」とやってくる、あるいは無言でやってきて「おめーらどこいってたんだよ!!!!」という顔をなさる。
 昨日は通院だったので朝出かけてゆっくり昼前に帰ってきて、聡太くんはボール遊びで退屈を紛らわしており、やっぱり「どこいってたんだよ、さみしいじゃん!!!!」という顔をしていた。
 しかし午後から録画したものを片っ端から観て、薬をとりに再出動した。聡太くんは人間が出かけるとき、お布団でスヤンコと寝ていた。帰ってきたらやっぱりスヤンコと寝ていた。寝ているときは話が別なのかもしれない。
 たまちゃんはあんまり寂しかったことを表現しないクールな子だったなあと思う。何度か書いているとおり祖父が亡くなって家と安置所を往復する生活をしていたときに食パンをビリビリにやられたのがせいぜいではないか。

 このあいだ、家族が寝静まりわたしもさあ寝るかあと動き出したとき、廊下のドアノブの戸が半開きになっていた。まあ聡太くんはすごく賢い人の名前をつけたわりにぼーっとしているので開けることはなかろうとほったらかしていたらドアの半開きが猫1匹ぶんの幅になっていた。
 家の中で窓は閉まっているので風は吹かない。もしや聡太くんはドアの開け方を実は知っていて、「あけて〜」とやるのはかわい子ぶっているのでは……? と思い、「そうちゃーん?」と読んだらドアの向こうでなく台所のほうから「はーい!」とてってけてってけ現れた。
 だからドアを開けられたのかそうでないのかは謎のままだ。できれば開け方なんて覚えなくていいのだが、猫の賢さは人間の想像を上回るものだ。どうなのかはわからない。

いろいろ映り込んだのでトリミングしてみました。


 きのうの人間の夕飯はサンマであった。しかしかつてたまちゃんの食べていた、脂たっぷり内臓しっかりのサンマとはちょっとレベルが違うので、聡太くんは大騒ぎすることはなかった。
 人間が食事を初めて、聡太くんは退屈そうにしていたので、サンマをほんのちょっと取って「ほら」と差し出すと、「うまうま……うまうま……」と食べていた。
 でもやっぱり夢中で欲しがるほどおいしくないのか、ほんのちょっと食べて「まんぞくした〜」という顔をした。
 たまちゃんだったら「もっと」とくるところだ。あれはサンマがおいしかったのか、それともたまちゃんがサンマ大好きだったのか、どっちかはわからない。
 今年は比較的サンマが安いもののそれでも「比較的」であるし、細くて痩せたサンマばかりだ。たまちゃんが「おいしい! おいしい!」 と食べていたあのサンマを、いつか聡太くんにも食べさせてあげたいと思った。そんな日がいつかくればいいなあと思う。

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