きょうの聡太くん 2024/8/28
聡太くんの家庭内野良猫化が止まらない。日中は人間のいないところにいる。ご飯どきだけ出てきて「ごはんちょーだい」という顔をする。
まあ猫なんてそんなものなのかもしれない、しかしながら人間は大変寂しい。
なぜずっと隠れているのか。出てきて愛想したっていいじゃないか、きみは飼い猫なんだから。暑くてお膝したくないのも分かるけれど、冷房をかけているときは寒いのだからお膝していいではないか。
人間としては聡太くんが家庭内野良猫をしているのを受け入れる以外の道がない。ボールを投げて遊んでやろうとしても本人が興味ナッシンだったら意味がない。「ぼくはねむいんですよ」と寝ているのを無理に起こしてはいけないのだ。
やっぱり猫用角切りチーズや猫用チータラを試してみるべきなのだろうか。喜びそうだが添加物も多そうで買う気がしないが、なにかおいしいおやつがあれば繋ぎ止められるのではないかと、明らかにホストに貢ぐ女の考え方で考えていたりするのだった。
というか聡太くんは本当に家庭内野良猫なのだろうか。Xで見かけた家庭内野良猫くんは、ちゅーるを食べながらでないと触らせてくれない、という子だった。
聡太くんはそうではない、筋金が3本くらい入った人間大好きくんだ。家庭内野良猫とは違うのではなかろうか。
でも人間の見ていないところにいて、ずっと1人でのんびりしているのを見ると、どうしても「家庭内野良猫」という単語が浮かんでくる。聡太くんよ、きみは飼い猫なのだから人間に甘えてもいいのである。
聡太くんに遠慮するなどという頭のいいことができるとは思えないし、やはり自由を愛するだけなのだろうと思われる。それにたまに、茶の間の猫ベッドやソファで寝ている。
人間が嫌い、とかそういうことではないのだと思う。1人でいるのが好きなだけではないか。
家庭内野良猫というのはとても自由な身分である、人間の機嫌をとったり顔いろを伺ったりする必要がない。だからきっと聡太くんは最近ずっと家庭内野良猫をしているのだろう。
単にキャリーに入るのが聡太くんのマイブームなのかもしれない。以前「ねこのきっさてん」に入り浸ったりしていたのと同じではないか。
要するに「なも、キャリーで寝でれぇ」である。翻訳すれば、「なんにも、キャリーで寝てるよ」といったところだろうか。
秋田スズキの、韋駄天キャリィのコマーシャルで、「なも、キャリィさ積めぇ」という訛り全開のセリフが飛び出すのだが、状況はそういうことではないのか。
たまたま人目につきづらいところを昼寝の場所だと解釈してしまったのかもしれない。その結果家庭内野良猫に見えているだけなのではないか。
母氏がいうにはお布団潜入をするらしいので、やはり家庭内野良猫ではなさそうだ。
人間の目につく場所にいろというのが無理な注文なのかもしれない、「いえ、ぼくはひとりですごしたいだけですので」ということなのだろうと思う。
しかしかくれんぼをされると人間は大いに心配するのだ。仮に隠れ場所がいつも同じ場所でも、「どうしたんだろう……」となる。しかも動物病院に連れて行くときのキャリーに入っているのだから、そりゃあ心配になるってもんである。
早くキャリーに飽きて、茶の間の自分の布団を気に入ってはもらえないだろうか。