きょうの聡太くん 2025/3/1
きのう朝ドラの時間帯に、我が家の庭に野良猫が現れた。堂々たる体躯を誇るキジトラの野良猫は、外に置かれたものを乗っけるための台によいしょとよじ登り、家の中をじーっと見ていた。
聡太くんは野良猫がきたことに気づいて鼻息を荒くし、ふーふーと息をしていた。「シャーッ」などと怒ったわけではないが、どうやらとても興奮したようだった。
聡太くんは自分を人間だと思っているのではないか、とずっと思っていたのだが、野良猫に対する反応を見るに、野良猫を自分と同じ種族だと思っているようで、「おい！ なんだおまえ！ ぼくとしょうぶするのか！？」とでも言いたそうな態度で野良猫と睨み合っていた。
朝ドラもとても面白かったがそれどころではない、野良猫が出没したほうが大事だ。しかし朝ドラは山内惠介やラモスが本人役で登場するわけのわからん（盛大に褒めている）展開で、とても面白かったので（昼の再放送も観よう）と思った。
しばし聡太くんは野良猫と睨み合い、明らかな縄張り争いをしていた。どうやら聡太くんはやっと自分が猫だと認識したようだった。でもたぶんガラスがなかったら聡太くんはバチボコに負かされていたと思う。それくらいでっかい野良猫だった。
野良猫はとても顔が大きくてガッシリしていて、なんというか岩合さん好みの猫に思えた。オス猫は顔が大きいほうがモテるとなにかで見た、きっとあの野良猫もモテるのだろう。聡太くんは早々にチョッキンしてしまったので顔が小さい。
野良猫は壁にスプレーして帰っていった。なんだお前は。
でも野良猫が寒くないか、そればかりが心配である。うちの子にはできないが、どうにか誰かのお家で穏やかに過ごしてほしい。
この間、インスタを見ていたら「変な鳴き声で鳴いたら人間が面白がって褒めてくれたのでそれを覚えていてわざと変な声で鳴く猫」の話が流れてきた。
そのときは「へえー」だったのだが、母氏がそれを同僚に話すと、「うちの猫は可愛く鳴いたのを褒めたらよくその声で鳴くようになった」と言われたのだそうだ。
母氏の同僚の猫さんはとてつもなく賢い猫さんである。話しかけたら頷いた猫として我が家で有名だ。人間の思考を三手先まで読んでいることに定評がある。そりゃあ覚えるというものだろう。
そういうわけで我が家でも「お返事」を教えることにした。なんのことはない鳴いたらひたすら褒めるだけだ。果たしてちょっとおバカさんである聡太くんがそれでお返事を覚えるのかわからないが、やるだけやってみようという気持ちである。
猫は猫なりにいろいろ覚える生き物だと思っているので、聡太くんが覚えてくれたら楽しいだろうなあというような気持ちだ。目指せ賢い猫、だ。
昔テレビを見ていたら「賢い犬」という創作落語をやっていたのを観たことがある。車を運転するなんてしなくていいからもうちょっと賢くあれ、と思う。
去年のいまごろは雪なんかなかったので、動物病院からきた「今年は暖冬のためマダニ対策は３月から、フィラリア予防は５月から始めましょう」というハガキを見て「たしかに」と思った。
ダニもきっと家の中にいるのだろうが、たまちゃんを含めそれでなにかあったことはないので、とりあえずフィラリアだけは予防しよう……と思っているのだが、今年はだいぶ冬が強烈だったのでハガキの文言が変わるのではないだろうか、と思っていた。どう考えても暖冬でないからだ。
で、きのう動物病院からハガキがきて、それには去年と全く同じ文言が書かれており、地味にガッカリしたのだった。
このハガキは動物病院がマダニやフィラリアの予防薬の会社から買ったものではないか、と母氏は推測していた。去年刷ったぶんを使いまわしたのかもしれない。
とにかく暖冬ではなかったがそれでも３月がきた。早く冬よ終われ。