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きょうの聡太くん 2024/11/1

 きのうの昼、聡太くんはどうも食欲がなかった。大好きなカルカンパウチを「ぼくこれいらない」と食べようともせず、廊下にちょこんと座っていた。
 カリカリならわかるのだが、パウチを残すのはまずいんじゃないか……と、パウチの入ったお皿を聡太くんの目の前に置いたところ、「……わるくないねこれ」という顔で食べ始めたので、お皿をちょっとずつ定位置の方向に移動させた。聡太くんはなんだかんだのこのことついていき、定位置できれいにぺろっと食べたのだった。
 これは満ち足りている、ということなのか、と思っていたが、もしかしたらきのう茶の間の家具を「フォーメーション冬」にしたせいかもしれない。冬は洗濯物が乾かないので茶の間に物干しスタンドを入れるために家具を動かすのだ。猫は模様替えが嫌いだというからビックリしてしまったのかもしれない。
 ごめんよ聡太くん。そこまでビックリするとは思わなかったんだ。

 聡太くんがどうにかお昼のパウチをぺろりんちょと平らげたころ、父氏が茶の間でドジャース対ヤンキースのワールドシリーズを無限に観るマンになっていた。
 聡太くんは食後、ボールで激しく遊び始めた。わたしはこれをワールドシリーズと名付けた。「たのしい! たのしい!」とボールを追いかけて走り回るのは大変元気でよいのだが、食事したばっかりで動き回ったら脇腹が痛くなりやしないだろうか。
 ワールドシリーズは激しさを増していき、投げてやろうとボールを持った手に襲いかかり、「ニャアアアアン!!!!」などと絶叫していた。とても楽しそうに茶の間の中をバタバタ走り回っていて、元気そのものだったのだが、果たしてあれはなんだったのか。
 そしてワールドシリーズに使うボールは、いつも同じく「銀の弟」なのだ。なんでこんなに一つのボールに執着するのだろう。もう布の表面がボロボロになったのか、はたまたホコリっぽいところを転がしたからか、なにやらけばだっているのだが……。

 模様替えにビックリして食欲がなくなったのを夜までずっと心配していたわけだが、その心配はとりあえずのところ杞憂であった。晩ご飯をいつも通り用意したらいつも通りぺろりんちょと食べ終えたからだ。
 たぶん本当にただ単に模様替えにビックリしただけなのだ。なんてシンプルな生き物だろう。
 おやつもおいしいおいしいと食べた。なんだお前〜。いや食欲がないよりはいいのだ、でも「なにか病気では……?」と心配したのだ。心配ですり減ったメンタルを返せ。
 とにかく元気いっぱい「おいしい! おいしい!」と食べてくれればそれでいいのだ。カリカリを残してあとでちりぽり食べるくらいならいいのだ。心配するからパウチくらいぺろりと食べてほしいところである。パウチはマグロだ、人間が食べたくてもなかなか食べられないマグロだ。もちろんアラのような部分で作ってはあるのだろうが……。

「はて……?」


 ワールドシリーズが終わったので、溜まっていた録画をやっと消化できる。
 それにしても大谷さんはすごいなあと思う。もう「トーキョー・ジャイアンツのタナカだ」は笑いどころでないのだ。いま「メジャーリーグ2」を作ってタカ・タナカが登場すれば、それは貧乏球団が仕方なく雇った変な黄色人種ではなく、日本からやってきたやべぇやつであるに違いない。
 すごいなあと思うのはデコピンもすごいなあと思う。球団の広報に登場したり始球式をしたり、とてもお利口で犬ってすげえな、と思う。
 そして大谷さんはデコピンを吸っているのだ、きっとデコピンを吸えば24億円かすめられたのも忘れられるに違いない。
 しかし大谷さんはここのところシャンパンファイトが続いているわけだが、家に帰ってデコピンに「おとーさんさけくさい」と拒否されたりしているのではなかろうか。デコピンは真美子夫人のほうが好き、という話がXで流れてきたのだが、そこのところはどうなのだろう。
 わたしも聡太くんを吸ってカクヨムコンに備えようと思う。

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