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きょうの聡太くん 2025/1/27
きのう、人間が将棋えねっちけー杯を見ながら寝転がっていると、聡太くんが「ウナウ!」と巨大な寝言を言った。とてもビックリした。思わず聡太くんの寝ている椅子に駆け寄り、「だ、だいじょぶか!?」と声をかけたのだが、本人はなんでもなかったらしくスヤンコ……と寝ていた。
本当になんだったんだろう、あの馬鹿でかい寝言は。いや猫だって寝言を言うだろうし、つまり夢を見るだろうし、それなら「ウナウ!」と言ってもおかしいことはなんにもないと思うのだが、唐突すぎてビックリしたのである。
どんな夢を見ていたのだろう。マグロの夢だろうか、鶏肉の夢だろうか。はたまた外の世界の夢だろうか。
聡太くんは自由に引き戸を開けられるので、勝手にクソ寒い物置にてけてけ走っていったりする。なんでじゃ。
クソ寒い物置のなにが楽しいやらわからないが、きっとなにか楽しいことがあるのだろう。廊下をダダダダと全力疾走し、なにやら楽しそうだ。
楽しそうなのでよしとしよう……と思っているとわりとすぐドドドドと戻ってくる。「あーさむかった!」とでも言わんばかりである。なんだお前。
最近は物置にダッシュしたあと、閉められてしまったふすまをカリカリ……と開けるのだが、どうしてこう……自由なのだろう。自由は尊いことであるがなぜ寒いところにいくのだろう。猫は不思議である。
きのうの大河ドラマに猫がうじゃうじゃ出てきた。忘八(人として大事なこと8つを忘れている人のことで、大河のなかでは遊廓関係者のトップの人たちを指す)のみなさんが猫自慢パーティをするシーンがあったのである。去年の平安大河にも猫は2匹か3匹出てきたが、そんなもんじゃない数の猫が同時に出てきて、たいへん眼福であった。見知らぬ役者さんに抱っこされて大人しくできる役者猫というのはやはり偉い。聡太くんなら「なにをする、やめろ!」と暴れるに違いない。前足を掴んで踊らせるなんて絶対に不可能だと思う。
で、大河を見ていて思ったのだが、聡太くんがお腹のホヨホヨを揺らして走ってくる様子は、なんというか「走る江戸時代の人」みたいだと思った。ふんどしがチラチラ見えるあの感じにソックリだ。
そうか、よくよく考えればこれはふんどしなのか。聡太くんたら硬派だな……。
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歯磨きがタイムアタックである。歯磨きしているとナイトルーティーンとして聡太くんは茶の間の引き戸を開けて台所のテーブルのほうへゆく。そこで数分ボールを投げてもらうのを待っているのだが、どうも聡太くんというのはせっかちで、人間が歯を磨き終わって体重を測るまで待ってくれない。「なんだ、あそばないのか」と茶の間に戻ってしまう。
そして「ほら遊ぼう」と声をかけると無視される。なので「寝るよ? ボール遊びしないの?」と声をかけて、無視される率と乗ってくる率が同率である。乗ってくればまたテーブルにゆき、ボールを投げてもらうのを待っているのだが、ときどき「そっちがおそいんじゃん」と言わんばかりに無視される。なので茶の間からボールを投げると、「わーい!」と追いかける場合もあるが、たいてい「それで?」で終わりである。
猫というのは面白い。
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ジークアクスに登場するニャアンというキャラクターの名前を気に入ってしまった。
いちばん好きなキャラクターはたぶん緑のおじさんなのだが、ニャアンという名前はなんとも猫感があってよい。猫とぜんぜん関係ないけど。
だから聡太くんに向かって「ニャアン!」と声をかけてしまう。完全に猫の鳴き声だからだ。聡太くんは男の子なのだが。
どうしてかわいいものを変な名前で呼んでしまうのか。その謎を解明するため探検隊はジャングルの奥地に向かわなかった。
あとポメラニアンズで飼われているポメラニアンがかわいい。映像を見た段階では太った猫だと思っていたが特典のブックレットをみたらポメラニアンだったのだった。