きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2024/11/14
きのう、人間は美容院に行ってきた。やはり美容師さんとの話題で最強なのは一緒に暮らしている動物の話題だ。まあそのことは何度か書いた。
出かけるとき、聡太くんは父氏の椅子にすぽっと収まってスヤスヤ寝ていた。流石に朝イチで出掛けて昼に帰ってきたので、茶の間の引き戸を開けて奥の物置なり台所なりに遊びに出掛けたのだろうな……と思いながら帰ってきたら、茶の間の引き戸は閉まったままだった。
もしかしたら父氏が閉めたのかなとも思ったが聡太くんは相変わらず父氏の椅子でぐうぐう寝ていた。きっと人間が髪をいじっている3時間半のあいだ、ずっと寝ていたのだ。どれだけ寝れば気が済むのか、というかそれだけ熟睡できるのが羨ましい。
聡太くんは猫なので見ていればずーっと、ずーっと寝ている。若くて体力が有り余っている、というのもあるのだろう。さいきん人間であるわたしは体力がないからかずっと寝ていられず、朝こっ早くに起きてきて弊noteの記事を書いている。聡太くんが切実に羨ましい。
最近聡太くんのお腹のホヨホヨが巨大化している。猫のお腹はたるんでいるものだが、それにしたってオシャレさんが過ぎるのではないか、というほどのホヨホヨぶりだ。
きっと聡太くんのホヨホヨは四次元に繋がっているに違いない。キコキコキコーン。
ドラえもんの四次元ポケットは猫のお腹のホヨホヨなのだろうか。ドラえもんはハインラインの「夏への扉」が元ネタだと聞いたことはあるのだが、「夏への扉」のなかに猫のお腹のホヨホヨの話題は出てこなかった気がする。というかオス猫はきちんと去勢しようよと思ったのが印象深い。
以前、聡太くんがちっちゃかったころにカクヨムに書いていた「こねこのそうたくん」という童話のような変な話のなかで、お腹のホヨホヨはなんでもしまえる魔法のポケットとして登場させた。その作品の中で聡太くんはお財布もスケボーもお腹のホヨホヨにしまっていた。
なお、お腹のホヨホヨと書いているが日常でそれを呼ぶときは「お腹のぽあぽあ」と呼ぶことが多いのだが、昔の凶悪事件を思い出して物騒なので文章にするときは「お腹のホヨホヨ」としているのだった。
さて、きのうは13日であった。
13日というのは別にジェイソンが出てくるわけではなく、聡太くんのフィラリア予防薬の日だ。
さすがに天気予報に雪マークがちらつき出し、もう蚊なんぞ出ないと思うのだが、春にすげえ額を支払って買ってきた薬なので、最後まできちっとつけねばならないと思うのだ。それにもし万が一生き残っていて聡太くんを刺した蚊がフィラリアを媒介したら泣いてしまう。
で、きのう人間は美容院にいき、ついでに美容院の入っているクソデカスーパーの百均やらおもちゃ売り場やら婦人服売り場やらを見てきて、ふだんぜんぜん歩かない田舎の民なのにいっぱい歩いたのでくたびれてしまった。
昼ごはんを食べたあと泥のようにぐうぐう寝てしまって、起きてきたら夕方で、夕飯の買い出しに行き支度し食べ、テレビもろくに面白いものがなく、さっさと寝てしまおう……と着替えて部屋に戻ったところで「あ、フィラリアの薬忘れてた」と思い出したのだった。
フィラリアの薬はどうやっても「だんこ、だんだんこきょひする!」とやられる。だから二人がかりでないとつけられない。なんとか今日中に今年ラストのお薬を達成したい。
きのうの夜、家族が寝静まって、聡太くんは物置に遊びに行き、さて寝るかな……とやっていたら、聡太くんが茶の間の引き戸をカチャカチャと開けた。
なんだか急いでいるようだったので、どうしたのだろう、と思っていたら虫と戦っていた。聡太くんは虫を捕まえると食べようとするのであわてて捕まえた。
そのあとしばらく、聡太くんはなにもないところを睨み、なにもいないところと戦っていた。怖い。やめなさい。
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