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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2024/7/20

 きのう父氏が同級会に出かけた。なんでも中学生のときにお世話になった先生が地元に戻ってきたとかそんな感じだったらしい。
 そこで聞いた話を朝になってから母氏から聞いたのだが、父氏の高校の同級生であるいつもの獣医さん(中島らも似の女医さん)はなにやら難しい病気にかかって、いまは親戚を頼って石巻にいるらしい。これではワクチンをお願いするのは今年は無理だろう。諦めて最近行っている設備のすごいところにお願いしようと思う。

 猫というのはナウシカのクシャナ殿下の語彙でいう「待ちたいのだ」をよくやる生き物である。
 たまちゃんは母氏が帰ってくるのを、暑かろうが寒かろうが廊下でじいっと待っている子だった。それを面白がって我が家では「待ちたいのだ」と呼んでいた。
 で、きのうわたしと母氏でちょっといい夕飯を食べたあと、聡太くんは父氏が帰ってこないので廊下に座って「待ちたいのだ」をやっていた。そこで待ってても帰ってこないよ、と言ってもずっとじっと待っていた。

 聡太くんが玄関マットの上で座り込みを始めたので、「おとーさん好きか?」と訊いたところ、恥ずかしかったらしく聡太くんは玄関からそそくさと動いた。猫は猫なりに「いつもとちがう」「いえのにんげんがひとりいない」ということが分かるのだ。
 聡太くんは父氏が大好きである。夜になると顔をなめて一緒に寝ようとするのだそうだが、父氏は基本的にそういうのはあまり好きでないらしく、顔を隠してしまうらしい。
 父氏は聡太くんにチョッカイを出さない。せいぜい「しっぽくん」と呼ぶのと、お気に入りの椅子から聡太くんをどかすぐらいで、しつこく触ったりすることはない。だから聡太くんは父氏が好きなのだと思う。

 父氏が飲み会に出掛けて、もしヘロヘロに酔っ払って戻ってきて玄関を開けっぱなしにしたら聡太くんが逃げ出して困るので、母氏は茶の間と繋がる戸を開けてピアノの部屋で休んでいた。聡太くんは「なんだ? なんだかきょうはおかしいぞ?」と、高いところに登ったりしていた。
 わたしも10時20分ぐらいまで茶の間で粘ったのだが眠気が限界で、申し訳ないが……と自分の部屋に戻った。
 母氏が言うには父氏は意外とシャキッとして帰ってきたらしい。しかも飲み直してから寝たという。
 聡太くんが我が家にやってきてから、父氏が友達と飲み会をすると行って出かけるのは今回が初めてかもしれない。聡太くんには慣れないことだったのだ。

「のみかいかあ……ちゅーるのむのかな……」


 聡太くんはふだんなら人間全員が寝ている時間まで起きていたせいか、きょうはビックリするほどグッスリと寝ている。ただし人間の朝ごはんのゆで卵を欲しがってケージに入れられていた。でもゆで卵の黄身をちょっと分けてもらってご満悦であった。
 きょうは涼しいので、きっと午前中はぐっすりぽん……と寝るのであろう。夜になってから大暴れするに違いない。
 ここのところ「令和の梅雨です!!!!」というような天気が続いている。突然バケツをひっくり返したような雨が降る。猫も雨降りはかったるいらしくよく寝る。
 人間のほうは最低限書いたら電撃で一次落ちしてもう使いまわせない作品をカクヨムにUPする作業を始めるつもりだ。きょうはクソデカスーパーの書店にイーホンした本を引き取りにいくのだが、電撃大賞がんばりましたで賞ということで同じ建物に入っている花屋のパキポディウムを買うべきか悩んでいるのであった。

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