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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2025/2/25

 きのうも書いたとおり、最近ちょいちょいじゃらしを出して遊んでいるのだが、なんだか妙な興奮のしかたをする。とても愉快だ。
 もちろんわたしの手を噛むときと同じ「ニャ〜オ〜ウ〜」という鳴き方もするのだが「ニャー! ニャー!」と叫んでいることもある。かわいい。
 こんなに激しくなにかに反応するところというのはなかなか見られるものではない。猫というのもいろんな面のある生き物なのだなあ、と思う。
 それでもって、じゃらしをくわえたまま歩こうとして、しかしじゃらしの柄を人間が持っているのでどちどち足踏みをするのがかわいい。かわいいがわけがわからない。どちどちどちどち足踏みをしているがいったいどこにいくつもりなのだろうか。きのうじゃらしを奪われて、聡太くんはじゃらしを母氏のバッグに入れようとした。新しい競技だ。
 でもじゃらしを奪おうと食わせてわたしの手をマタに挟んでどちどちするのはマウンティングというやつではなかろうか。なぜそういうことをするのか。わたしは聡太くんにとって「だれがえらいのかおしえてやらねば」という相手なのだろうか。
 なんというかじゃらしで遊んでいるときとボールで遊んでいるときで態度が違うのが面白い。ボールは転がしてシャラシャラ鳴らすのが楽しいようだ。最近くわえて持ち運んでいるところを見ない、というかくわえて持ち運ぶのは「銀の弟」だけだ。
 一方じゃらしはどこへでも持っていこうとする。じゃらしというのはそういう遊び方をするオモチャなのだろうか。

 猫というのは羨ましいほどずっと寝ている生き物なのだなあ、と聡太くんを見ているとちょっと思う。
 人間は体力がないので猫のように眠気の刃無限睡眠編ができない。そのうち疲れて目が覚めてしまう。
 猫も夢を見たりするのだろうか。今朝の人間は変な夢を見て変な感じだ。夢を見るとしてどういう夢を見るのだろう。おなかいっぱいアジフライを食べる夢でも見るのだろうか。
 インスタだったかXだったかで、寝ている猫が口をもぐもぐさせている動画があって、きっとおいしいものの夢を見ているんだろうなあとニコニコ顔になったことがある。猫の夢が気になるのだった。
 そういえば父氏が椅子から立つとすかさず聡太くんがやってきて、凹みにスポッと収まるのはいつものことなのだが、父氏も椅子を取られっぱなしではない。きのうはハンドクリームのツボをおいて椅子を防衛していた。聡太くんは「どうしよう……」という顔をしてテーブルやオットマンのあたりをウロウロしていた。どれだけハンドクリームが嫌いなのか。

「ねむい」


 ここからは聡太くんにあんまり関係ないことを書く。
 かの名作漫画「動物のお医者さん」を読み返している。獣医さんの偉大さがよく分かる漫画である。チョビがかわいい。菱沼さんのピンクハウス系ファッションがかわいい。漆原教授がデタラメでよい。
 この漫画を知ったのはXになる前だったかなったあとだったか、とにかくツイッターだった。朝ドラ垢の先輩諸氏が盛り上がっていたので、ずいぶん前にカッとなって愛蔵版の全巻セットをポチって読み、いまなんとなく読み返している、という感じだ。
 これを読むと動物の頭の上に明朝体の書き文字が見えるようになる。聡太くんだったら「たべさせてくれるならきゃっとふーどたべる」とかそういう感じだ。

 きのうが最後の寒波で、この先は暖かくなるのだ、と聞いた。
 そこで本屋大賞が獲れそうなタイトルを思いついた。「きのうが寒さの底であれ」という。
 いやこんなしみじみと寒々しいタイトルいやだ。北国の人間の願望がぎゅうぎゅうに詰まっている。
 早く暖かくならないかなあと毎日思っている。寒さで本棚からツルツルしたカバーの本を出すとストーブの暖かさで結露する。おらこんな田舎いやだ。

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