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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2023/1/29

 すぐ治るだろうと思っていた歯茎のやけどが思いのほか激しかった。口が乾いてくると痛いし歯ブラシが当たると激痛がするし、鏡を見ると若干肉がえぐれているように見える。
 歯が抜けるのではと心配で、早いとこ歯医者に行きたいのだが、明日を逃すと当分美容院にいくタイミングがない。なので明日一日こらえて火曜日に歯医者に行くつもりでいる。
 おのれカボチャ。おのれカボチャと言えばわたしの住んでいるあたりではホクホクのカボチャを「喉つまりカボチャ」と呼ぶ。怖い呼び方だ、しかし近所の八百屋さんで「喉つまりカボチャ」と書かれて売られているのを見たことがある。怖い。

「おとーさんのひざ、かいてき〜」


 まあ飼い主の歯とかカボチャの話なんてどうでもいいんである。
 お正月に聡太くんに与えたお年玉ボールの、プラスチックのやつが壊れた。これでもう残すところ2つになってしまった。
 というのも、きのうも人間が寝る支度をしているとき、神棚によじ登ってしまい、そのまま灯りを消したら危なかろうとおもちゃを入れている棚を開けた。
 プラスチックのボールを取り出して、さて投げるかと思ったら聡太くんはすでに降りてきていて、ボールを投げてもらうのを待っていた。
 投げたら持ってきたので見てみると、思い切りヒビが入っていたので、これでは危ないな、と仕方なく処分した。
 これでおもちゃ破壊王のタイトルが3期になった。初戴冠は頂き物のバズったおもちゃ、初防衛はボール、3期目もボールである。
 破壊といえばきのうの夜、首輪をわざと口に引っ掛けて噛んでいた。これは噛みちぎる流れだろうか。絵画教室のカリメロくんはまだちっちゃいのに首輪を噛みちぎったらしいので、聡太くんもやりかねない。

「ほがああ〜」


 聡太くんの食い意地がやっぱりすごい。きのうはコロッケの衣のパン粉を探して、テーブルの周りをモグモグ口を動かしながらウロウロしていた。デザートに食べたいただきものの沖縄のフルーツじゃりじゃりのクッキーを食べていたときも、「それたべるー」と手を伸ばされた。
 どうしてこうも食いしん坊なのだろう。今朝もオムレツを焼いたフライパンをなめていた。おいしいのだろうか。
 たぶん聡太くんは江戸時代だったらあんどんの油をペチャペチャなめる猫なのだと思う。この食い意地の塊め。
 しかし人間も知恵を繰り出し、シンクにレジャーシートとバスマットを敷いて凌いでいた状態から進歩して、いまはまな板とツボで防御できるようになった。いつまでもやられっぱなしではいられないのだ。
 聡太くんはずっしりと重たくなった。片手では持ち上がらない。それは成長だ。そして聡太くんと暮らす我々も成長しているのだ。

 さて、王将戦第3局はどうなっているのだろうか。
 アベマで観られるかと思っていたのだが今回は有料の配信らしく、ツイッターでおやつや食事、大長考の情報を見るしかできない。
 王将戦といえばコスプレであるが、聡太くんの名前の元ネタである藤井聡太先生がウサギ耳をつけていたというのに、うちの聡太くんはかぶりもの断固拒否である。
 よそさまの猫はかぶりものをつけられても迷惑そうな顔をするだけだが、いつだったか果物ネットを聡太くんにかぶらせたら「やめろ〜」とジタバタした。
 そういう子だからそれは仕方ない。よそさまのようにいかないのが聡太くんの個性だ。
 とにかく王将戦がこの先どうなるかとても楽しみだ。そして今朝来週の日曜の諸々を録画していたら、来週の将棋フォーカスは加藤一二三先生が登場するという。期待しかない。

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