きょうの聡太くん 2024/8/24
きのう突然聡太くんのお腹の調子が悪くなった。わたしが思うに、原因は暑さなのではないかと思っている。
なんで暑さが原因だと思っているか、というと、以前も「暑いけどエアコンつけるほどじゃないな……」という、無理して我慢したときに、よくお腹を壊していたからである。
お腹を壊したら痛かろう、苦しかろう。きょうからは躊躇せずにエアコンをつけたい。そのほうが人間も楽なのだし。
しかしどうやら父氏が順調に老いているようで、暑くてエアコンをつけたい……と思って「あっちぐね?(暑くない? の意)」と尋ねると、「いや?」と言われてしまうことのなんと多いことか。わたしは暑いのだ、聡太くんも暑いのだ。
とにかく暑いのは人間も猫も一緒なのである。部屋にはエアコンがあるのだからつけて悪いことはあるまい。
風に当たり続けると確かに調子はよくないのだが、それでも暑さで消耗するよりはいいのではないだろうか。暑いのは体によくないと思う。
でも思えば今年は猛暑日が1日もなかった。それともこの先あるのだろうか。すっかり秋みたいな虫の声がするのだが。
聡太くんは毎日ちょっとずつ居場所を変える。きのうは父氏の椅子のオットマンの下にいた。なぜかはわからない。
こうやってときどき居場所というか、「所定の位置」を変えてくる。それはもしかしたら「ぼくのあたらしいはっけん」なのかもしれない。
しかし人間は毎度、聡太くんがどこにいるかわからなくなって困る。かくれんぼが得意すぎるのだ。鉄腕DASHでむかしやっていたビーコンかくれんぼを彷彿とさせる。
聡太くんを探す究極奥義としてキャットフードの棚を開ける……というものがあるが、そうなると聡太くんは何か食べないと気がおさまらなくなってしまうし、なにか食べさせるといってももうちゅーるのジェネリックも残っていない。
贅沢なことに猫用かつおぶしの底に残った、細かい粉みたいになったかつおぶしを食べさせようとお皿にいれてやっても「ぼくこれいらない」となるのである。
頼むから見つけやすいところにいていただきたい。家の中で迷子になられるといろいろ困る。
毎日、壮絶なソファの取り合いが行われている。
昼寝しようとするとだいたい聡太くんが先にソファに横になってぐうすか寝ている。わたしが横になって足をかけてもどこ吹く風で寝ている。流石に暑くて邪魔なのでどかそうとすると激しく噛まれる。
容赦がない。そりゃもう、「にんげんはゆかでねろ」と言わんばかりである。いやんバカんである(語呂が似ているのでつい喜久扇師匠が降臨してしまった)。
人類は猫に勝てない。人類が巨人に勝てないのと同じくらい、人類は猫に勝てないのだ。
猫という身近な小動物にすら勝てないのだから、そりゃあ巨人に勝てないわけである。阪神には勝っていただきたいところだが。
人間には尖った爪も鋭い牙もない。猫に勝てているのは知恵くらいのもんだが、それだってちゃんと発揮できているやらわからないし、発揮できていない気しかしない。
猫に勝てないのは当然なのだ。猫と和解せよ、猫は見ている、である。猫という偉大な生き物と暮らしているのだと認識を新たにせねばならない。