きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/1/27
きのうの人間の夕飯はアジフライであった。さぞかしスリリングな夕飯になるのだろうなあと思っていたが、聡太くんはわりと大人しくしていた。アジフライ泥棒には執行猶予がついていたのだろうか。
アジフライを強引に奪い取ることはしなかったので、お利口さんになったなあ、と思っていたら、食器に残っていたパン粉をもぐもぐし始めた。お腹を壊すやつだ。止めようとしても猫まっしぐらであった。
アジフライ泥棒をしたのはまだ一歳にならないころの話だ。あまりに愉快だったので、イラストを描いてスマホの透明カバーの内側に入れるくらい、猫っぽくて面白い行動だった。リアルサザエさんである。
なお今朝、父氏がツナトーストを作って食べていたのだが、缶詰のツナを開けた瞬間から「それをくわせろ〜!!!!」と大騒ぎして、ケージに入れられていた。そのあと少しだけツナをもらっていた。こうして人間の食べ物の味をちょっとずつ覚えていくのである。
なんというか食い意地がすごい。聡太くんは常にぬくぬく暮らせる生まれついての飼い猫のはずだ。しかしたまちゃんのように分けてもらうのを待つのではなく、ダイレクトアタックで食べようとする。たいへん困った子である。
聡太くんを見ていると、「ずいぶん穏やかになったなあ」と思う。
シンクにレジャーシートを張って防御しなくてよくなったし、パソコンを出してきてもチョッカイを出しにこなくなった。コードもむやみに噛まないし、なによりよく寝ている。
ボール遊びを楽しい楽しいとやるのは、もしかしたら今のうちかもしれないなあと思う。もうすぐ2歳だ、立派な大人猫だ。
子猫のころの凄まじい暴れぶりを思うと、とても穏やかキャットになったなと思う。アジフライ泥棒もしなくなったのだ。思慮分別というやつである。
ただキャットフードを用意する間だけはケージに入れておかないと危険である。盛りつけることすらできないのではないだろうか。
聡太くんはなんだかんだ家族全員にたいへん愛されている。たまちゃんを拾ってきたときの父氏の塩対応がウソのようだ。もしかしたら、父氏がいちばん聡太くんを可愛がっているかもしれない。
まあ猫を飼い始めれば「猫はあんまり好きじゃない」と言う人はだいたい陥落するのだが、それにしたって聡太くんの愛されぶりたるや。たまちゃんの数倍の悪事を働きながらも父氏に「しっぽくん」というあだ名をつけてもらえるくらい可愛がられている。
聡太くんはしっぽがすらっと長くて、しっぽによる感情表現が目立つので、「しっぽくん」というあだ名をつけられたのだろう。たまちゃんは短いしっぽだったので、聡太くんと違ってなんとなくミステリアスだったのだ。
聡太くんのしっぽは実に雄弁である。怖いと膨らみ、なにかいいことがあるとぴんと上を向く。感情がダイレクトにしっぽに出るのだ。
あまり賢くはないが猫なりにいろいろ考えて、猫なりに毎日ポジティブに生きている。よく寝るしよく食べる。猫というのはこうでなくてはならないと思う。きっと若いころのたまちゃんもこんなふうに活発だったのだろう。記憶がないのが本当に悔しい。
若いうちにいっぱい暴れていっぱい遊んでほしい。健康は大事だ。