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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2025/2/21

 きのう美容院に行ってきたのだが美容院は激しく混雑しており、終わったのは12時を回ったころだった。
 この美容院は予約というシステム自体がない、それこそ着物を着せてもらうとかそういうのでないと予約ができないのだ。家に帰ったらもう1時近くなっていて、聡太くんははらへりの顔をしていた。
 ごめんねとキャットフードを与え、すでにカップ焼きそばを食べ終えていた父氏と話していると、なんでも聡太くんは風呂から上がってきた父氏をナメナメしたらしいのだ。タバコ臭いだろうに。
 きっと「おなかがすいてさむくてたいくつ」という気持ちだったのだろう。なんだか申し訳ないことをしてしまった。
 そして美容院で整髪料をまぶされてしまったので、聡太くんはわたしの髪の匂いをかいでフレーメンの顔をするのだった。わたしの髪は靴下か。
 そもそも美容院が予約制だったらこうはならないのだが、クソデカスーパーの中にあるオープンな感じのお店なので、たぶん予約というシステムがあったら何ヶ月も先まで埋まってしまうのだろう。しかしふつうのそのへんのパーマ屋というのは店主の知り合いでないと入りづらい。難しい。
 まあ聡太くんが激怒モードしなくてよかった、とは言える。ごめんよ。

 インスタを見ていたら黒猫を抱っこしたインスタグラマーの動画が流れてきて、「猫を飼っていない人が誤解していること!」みたいな話をしていたのでつい観てしまった。
 覚えているのはいくつか挙げられたうちの「猫はツンデレではない」「猫は意外と運動神経が悪い」「猫はニャーとは鳴かない」くらいなのだが、最後のやつ以外は確かにそうだなと思う。
 猫はツンデレではない。ツンとしているところを見たことがない。始終デレている。毎日ガブガブ噛まれている人間が言うのだからこれは本当だ。
 そして猫は意外と運動神経が悪い。なんというか身体能力自体は低くないのだが、それを活用する技術を失っている感じだ。ぼーっとしている。というかずっと寝ている。俊敏に動き回るということがない。
 ここまでは概ね同意できた。でも最後の「猫はニャーとは鳴かない」というのは違うと思う。聡太くんは高いところによじ登って降りられなくなり、「ニャー……」と哀れっぽく鳴いたことがあるからだ。まあ結局降りてきたのだが。
 聡太くんは割とモニョモニョ喋らないタイプだと思っている。前に絵の先生がユーチューブで気に入っている動画を見せてきて、猫の怯えた鳴き声に「ハム食う……」と音を拾った字幕がついていて、本当に猫の鳴き声が「ハム食う……」と聞こえたのだが、聡太くんはなぜかそういう鳴き方はしない。あくまで「ニャー」「ニャーン」という感じである。

ショボボ……。


 というかインスタでフォローしてもいないのに流れてくる動画や画像を観ていると、猫が幸せそうにしている動画は喜んで見られるのだが、どうも可哀想なだけの動画というのはいただけない。
 たとえば弱っているところを保護されてそれから元気になって幸せになりました、というのならいいのだ。でももらわれていった先でいじめられて……とか、救出したけれど病気で……とかそういう流れでなんのオチもないのはいただけない。
 そもそもわたしは動画というメディアより文章が好きなのだが、だからツイッターが好きだったのだが、それはともかく……。
 母氏がユーチューブ大好きの人なので、ときどき爆笑しているのを観せてもらうことがあるのだが、きのうはハスキー犬詰め合わせ動画を観ていた。
 犬も好きなのだ、よその犬に触るとか動画で見るぶんには。しかしハスキー犬の動画みたいにソファを破壊したり泥水に浸かったりしているのを観ると「わあ無理」となる。たぶんただの柴犬でも無理だろう。犬は簡単に飼える生き物ではない、猫より重い責任がついて回る。
 うちじゃなくもっと幸せなお家にお行き、という感じだ。いまは親戚がわりかし最近飼い始めたという犬に触りにいく口実を必死で探している。

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